マッツ・ミケルセンさん(写真:AP/アフロ)

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2023年12月8日から10日まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催されたポップカルチャーのイベント・東京コミックコンベンション2023(東京コミコン2023)で、デンマークの俳優マッツ・ミケルセンさんの撮影ブースで「神対応」があったとして話題になった。

「次また来日されるときは感謝の言葉を伝えたいと思っています」

イベントでは、企業によるブース出展やステージでのトークショーなどのほか、ハリウッド俳優らによる撮影会やサイン会も行われ、ミケルセンさんはサイン会と撮影会は3日間全て、トークショーは9日に参加した。その撮影会で、スタッフから「ミケルセンさんの意向で、お子様連れとお身体の不自由な方は優先して案内するよう言われている」として、優先的に案内してもらったとする報告がX(旧ツイッター)で複数投稿された。

J-CASTニュースは11日、8日の撮影会に4歳の息子と2人で参加した、17年来のファンだというXユーザーに話を聞いた。

「私がマッツ・ミケルセン氏を知ったのが中学生の頃2006年に上映された『007カジノロワイヤル』でルoシッフル役を演じられている姿でした。一目見た瞬間から大人の魅力に圧倒され憧れの人となり17年間ファンです。撮影に行ったきっかけは、(23年5月に開催された)大阪コミコンでもマッツ氏との撮影会に参加させていただいて、その時の感動が忘れられない思いから東京コミコンにも参加致しました」

息子が歩き疲れたため抱っこしながら、1時間ほど撮影会の列に並んでいたところ、スタッフから声をかけられたという。ブースに並んでいた人数は、「正確にはわかりませんが200人ほどいたと思います」という。

「『マッツ氏よりファンへの配慮で小さいお子様や身体の不自由な方を優先的に案内するように言われていますのでこちらへどうぞ』といきなり撮影の場所まで案内して頂きました。手荷物を預けるのを忘れて撮影現場に入ってしまい、焦って私自身マスクを外し忘れてしまったのが今回の反省点となりました。息子と2人で並ぶのも限界に近かったので、マッツ氏には感謝しきれません」

ほかにも、「(ミケルセンさんは)身長が高いにもかかわらず息子の高さまで屈んで下さっての撮影をして頂きました」と「神対応」ぶりを明かす。「大阪コミコンのときよりスピードが速く、感謝の言葉を伝えることが叶いませんでした。次また来日されるときは感謝の言葉を伝えたいと思っています」とコメントした。

「息子の頭をポンポンと撫でていただけた」

さらにこのXユーザーは、23年5月の大阪コミコン2023でミケルセンさんの撮影会に参加した際のことについても明かしてくれた。

「前回の大阪コミコンで初めてマッツ・ミケルセン氏と対面する事が叶いました。憧れのマッツ・ミケルセン氏と会えるだけで嬉しすぎましたが、撮影時も笑顔で迎えて頂いて、息子の頭をポンポンと撫でていただけた事と、去り際にマッツ氏から日本語で『ありがとう』と言ってもらえて夢のような体験でした。スタッフの方も丁寧な案内で、今回の東京コミコンよりゆっくりマッツ氏との時間を過ごせました。その体験が忘れられず今回も会いに行こう!と決心しました」

今回のミケルセンさんの配慮について、Xユーザーは取材に次のように感動を伝え、「一生の思い出です」とコメントした。

「マッツ氏の配慮については、正直優しすぎて言葉になりませんでした。撮影会やサイン会で疲れきっている中でファンの事を考えてくれて本当に優しい方だなと今回の配慮を受けてさらにファンになりました。今回の事を多くの方に知っていただけたらと思いましたし、私もマッツ氏のように自分より他人に配慮できる優しい人間になりたいと感じさせていただきました」

東京コミコン2023のPR担当者は、J-CASTニュースの取材に、子ども連れや身体の不自由な参加者への配慮があったかどうかについて「お客様のプライベート並びにセレブのプライベートに関連する可能性がございますので、大変申し訳ございませんが、お答えいたしかねます」とした。