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「ジャニーズ性加害問題当事者の会」副代表の石丸志門さんが11月17日、自身への誹謗中傷に関する被害届の提出を視野に埼玉県内の警察署を訪れ、具体的な内容等を記載した書面を提出した。

石丸さんによると、この日は被害届の提出・受理までには至らず、侮辱罪や名誉毀損罪などで立件可能と考えるSNSや動画サイトのコメントなど誹謗中傷78件を警察側に提示。石丸さん側と警察で精査したうえで、後日被害届を正式に提出する流れになるという。

石丸さんは警察に相談した理由について「内容・程度にかかわらず、誹謗中傷は犯罪であることを明確にするため」とし、「あらゆる誹謗中傷が日本からなくなることを切に願う」と訴えた。刑事告訴も検討しているという。

旧ジャニーズ事務所(現・スマイルアップ)側も、ホームページや記者会見の場などで被害者への誹謗中傷を止めるよう呼びかけていたが、石丸さんは「対応が甘い」とあらためて批判。「もっと強いメッセージを出して、断固たる姿勢をとるべきだった」と話した。

故ジャニー喜多川氏から性被害を受けたと訴え、誹謗中傷にも悩んでいたとされる当事者の会メンバーの40代男性が10月中旬に亡くなったことが報じられたばかり。自殺とみられている。現場には30人ほどの報道陣が集まった。

石丸さんは悲しみと悔しさをあらわにし、次のように話した。

「深い悲しみを持って哀悼の意とお悔やみを申し上げます。御遺族の方々のご心痛はいかばかりかと計り知れないものがあるかと思います。

せめて勇気を持って告発してくれた彼の思いとご遺族の方の思いが成就できるよう、スマイルアップ社に対し、真摯に向き合って迅速な補償と救済をすることをあらためて求めたいと思います」