台湾戦、6回、7回に登板した根本悠楓【写真:荒川祐史】

写真拡大

カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023

 アジアプロ野球チャンピオンシップが16日、東京ドームで開幕。日本代表「侍ジャパン」は台湾と対戦し、4-0で勝利した。今年10月に就任した井端弘和監督にとって、初陣での嬉しい1勝。「とてもホッとしています」と試合後の会見では喜びを語った。

 相手先発の剛腕・古林睿煬を打ちあぐね、5回まで完全投球を許した日本代表。それでも先発の赤星優志(巨人)が5回途中まで無失点とするなど、互いにスコアレスのまま7回を迎えた。均衡を破ったのは森下翔太(阪神)が放った左翼席への先制ソロ。古林からようやく1点を奪い、9回には5本のヒットを重ねて3得点。投手陣も最後まで得点を与えず、4-0の完封勝ちだった。

 井端監督は「嫌な空気を変えてくれた。最終回も森下選手からの連打が繋がったのは、チャンスメークとしても素晴らしかったと思います」と森下の打撃を称え、「最後はいい形で繋がって得点できた。明日以降に向けて非常に良かったなと思いますね」と大事な初戦を勝利したことを喜んだ。

 6回、7回と台湾打線を打者6人で無安打無失点、3奪三振と完璧に抑えた20歳左腕・根本悠楓(日本ハム)には「シーズンを見ていても、立ち上がりから一回り目は相手バッターはほとんど手が出ない状態。二回り目とか4回、5回ぐらいでちょっと捕まる傾向があったが、初対戦では一回り目は確実に抑えてくれる」と起用について説明。「体を鍛えて、長いイニング持つようになれば、日本を代表するピッチャーになれるんじゃないかなとは思ってます」と更なる成長を求めた。

 難しい初戦をものにした井端監督は、17日の韓国戦で先発登板する隅田知一郎(西武)について「状態はどんどん上がってきてますし、赤星投手同様に最初から飛ばして、与えられたイニングをゼロで抑えてもらえれば最高かなと思います」と期待した。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)