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ブラジャーは何枚所持するのが適切なのか、買い替え時は──?ある体験談をきっかけに「私も最適解が分からない」などとX(ツイッター)で議論が交わされている。下着メーカーのワコール(京都市)に疑問を聞いた。

「4〜6枚持っている方が全体の36%」

2023年10月、冒頭の疑問を含む投稿がなされ、「3枚あれば事足りる」「たくさん持ってるんだけど、ヘビロテするのはやっぱり付け心地の良いもの2〜3枚」との声や、「最低でも10は必要な気がする」と様々な意見が上がっている。

ブラは最低限でも何枚所持するのが適切か見解を求めたところ、ワコール広報は27日、洗濯頻度にもよるとして「何枚が適切ですと具体的な枚数はお伝えするのは難しい」とJ-CASTニュースの取材に答えた。

ただ、平均的な所持枚数については2016年にワコールのウェブコンテンツ「ブラパン」でワコール会員にアンケートを実施したといい、計4933票の結果を「4〜6枚持っている方が全体の36%で、最も多い」と紹介する。

所持数を最低限にする場合、白い服にも透けづらいという観点で持っておくと便利なのはベージュ色だという。前提としてブラは好きなデザインで選ぶのもおすすめとするも、レースがふんだんにあしらわれているものより、シンプルなカップの方が服に響きにくいとした。

最低限という観点からは離れるものの、服に合わせたブラの選び方も勧めている。Xでは、月経期にバストサイズが変わるとして異なるサイズを備えているという声もみられた。張りを感じる場合は、生地がよく伸び、ホックに調節機能があると締め付けを感じにくくおすすめだと広報はいう。

長持ちさせるには...洗い方・干し方のコツ

ブラの寿命に関しても着用回数や洗濯回数の目安はないとする。一方、買い替えるタイミングの見分け方はある。分かりやすい箇所ではワイヤーの変形を挙げ、「ブラの本来の機能を果たせなくなってしまいます」。

見た目がくたびれている、カップがシワシワに凹んでいる、着用時に調整してもストラップがずれてしまう、サイドのメッシュやゴムが伸びたり薄くなったりしているなどの状態も判断要素になる。

出来るだけ長持ちさせるには、型崩れや傷みを防ぐ洗い方・干し方に気を付けるよう述べる。洗濯表示の確認を促しつつ、「基本的にブラジャーは手洗い」が大切だと説明した。

「まずブラジャーを容器に入れていただいて、軽くふり洗いをしていただきます。特に汚れが気になる場合はその箇所を掴み洗いして、しっかりすすいだ後に優しくタオルでブラジャーの水分をふき取っていただきたい」

干す際は、湿った状態でカップの肌側を内から外に丸く引っ張るよう指で整え、ブラジャーを下向きにし、洗濯ばさみで各ワイヤーの中心あたりを2か所留める。片づける時にも、ワイヤーが変形しないようカップを整えて収納すると良いという。

「着用したらきちんとお洗濯を」

ブラは意外と汗を吸収し、肌に直接身に付けるものであるため、「いたみが気になるから洗わないのではなく着用したらきちんとお洗濯を」と呼びかける。

ブラをめぐる取り組みとしてワコールでは毎年10月〜翌3月に「ワコールブラリサイクル」活動を実施している。ブラは捨てにくいという声があるなか、回収して再生プラスチックにしており、今年は店舗と公式通販サイトで行う。

ワコールのブラジャーだけでなく、他社のブラジャーも回収してリサイクルしておりますので、この機会を活用して、寿命を迎えたブラジャーは見直していただければと思っております」