物価上昇や光熱費高騰は悩ましいけれど、無理な節約はしたくない! そんなESSE読者の声をもとに、普段の暮らしや、やりくり術を見直しただけでゆとりが出た“お金に愛される人”を取材しました。がんばらずにできる方法で、強い家計をつくる秘訣が満載です。今回は、ライフオーガナイザー・中山あいこさんの「お金の流れの見直し」編です。

手間をかけない家計管理で暮らしが豊かになった

かつては、ストイックな節約生活を送っていたという中山あいこさんさん。「1週間の食費3000円」を試した時代もあると言います。

「20代前半は金銭的に余裕がなく、『1円でも安いもの』を探す日々でした。でも、すぐに壊れるし満足できないから結局ムダづかいしてしまう。それで、お金の勉強をして貯蓄ができるようになり、少し余裕ができたんです」

そして、「多少高くても長く使えばコスパは悪くない」と価値観が更新され、今の豊かな暮らしを確立したそう。

「もう“安い”を理由に買い物をすることはありません。お金を使うなら、納得をして気持ちをのせて、心が豊かになる使い方をしたいと思っています」

そんな中山さんの家計管理は“ほったらかし”がモットー。無理なく貯まる仕組みや、暮らしを豊かにするお金の使い方を教えてもらいました。

●中山さんの見直しヒストリー

20代前半:妊娠をきっかけに家計を見直し。1円でも安く! の節約生活で貯蓄。

20代後半:高価でも長期間使える良質なものの価値に気づき、コスパ重視に。

30代前半:投資への興味を抱き、セミナーなどで勉強。NISAを始める。

現在:来春、長男は社会人に。出費が落ち着き、自分にもお金を使うように。

<愛され見直し>お金の流れを見直して、ノンストレスで貯金・貯蓄

お金の流れを見直して、システム化した中山さん。無料の自動振込サービスを利用し、貯蓄や支払い、投資を“ほったらかし”で行っています。

●お金の流れを完全システム化、ラクに使えてどんどん貯まる

「メインバンクは、条件を満たせば手数料の無料回数が増える住信SBIネット銀行に。ここに収入を集約し、出金用と貯蓄用の銀行に自動振込しています。投資分も毎月定額を自動で積み立てるので、手間はありません」

大きなお金の流れはメインバンクの履歴で把握。生活費の内訳は用途別に出金口座を分けることで確認できるため、家計簿からも解放されました。

「日々の買い物はデビットカードで。明細をアプリで確認できるから、記録をつけずにすむ。面倒なことが続かない私には、最適な家計管理法なんです」