50代、お金をかけずに「髪のうねり・広がり」を解決。”美容院のブロー”を自宅で再現
年々、髪のうねりやクセが強くなりまとまらくなってきたと悩んでいませんか? 「その悩み、髪の乾かし方でだいぶおさまります!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。今回は51歳の読者をモデルに、髪がキレイにまとまる乾かし方を教えてもらいました。
お金をかけなくても、髪のうねりと広がりは防げる
さとゆみ:大人女性の髪の悩みで多いのが、髪のうねり、広がりですよね。
八木ちゃん:昔のように髪がまとまらなくなったという話も聞きますし、縮毛やクセが強くなってきたという話も聞きます。
さとゆみ:でも、美容院でブローしてもらうと、その日だけはキレイになるじゃないですか。あれって、どういうコツがあるんですか?
八木ちゃん:じつは、髪の広がりやクセって、髪の乾かし方でだいぶおさまるようになるんですよね。
さとゆみ:それ、知りたい!
●髪を乾かすときは“向き”と“根元”がポイント
八木ちゃん:まず、朝起きた状態からスタートするとしたら、一度髪を濡らします。シャンプーする必要まではないのですが、霧吹きなどで髪を濡らしてください。
乾いた状態から髪をおさめるのは難しいので、一度しっかり濡らすのがコツです。
さとゆみ:乾かす前になにかつけた方がいいですか?
八木ちゃん:ドライヤー前に使うミストやオイルなどをつけるといいですよ。そして、まず根元から乾かします。
ここで大事なのは、絶対にキューティクルに逆らわないこと。根元を乾かすからといって、下から上にドライヤーの風をあてると、キューティクルがめくれてしまいます。すると、パサパサや広がりの原因になってしまうんですよね。
さとゆみ:髪が広がってしまっている人は、ドライヤーの風を下からあてている人が多いですよね。
八木ちゃん:そうなんです。もうひとつのポイントは、髪をこするように、左右にふりながら乾かすことです。こうすることで、根元の生えグセを直すことができます。
●表面は“ひっぱりながら乾かす”
さとゆみ:根元が乾いたら?
八木ちゃん:表面の髪は指をチョキの形にして、人差し指と中指でひっぱりながら乾かしていくと、髪がまっすぐに、おさまりやすくなります。
さとゆみ:わお! これだけでずいぶん、おさまりがよくなりましたね。
八木ちゃん:そうなんですよ。髪をひっぱりながら乾かすだけで、全然仕上がりが変わります。
●毛先のブローでよりキレイに
八木ちゃん:そして、ここからさらに、毛先だけブローするとよりキレイになりますよ。
このときは2つポイントがあって、まず、ドライヤーにセットのノズルをつけること。
さとゆみ:通称、「平たい口」ですね。
八木ちゃん:はい。先週の記事でも紹介しましたが、これはピンポイントでブローしたい部分に風をあてることができるので、毛先だけをブローするときに使うといいんですよ。
逆に、全体を乾かすときなどは、このノズルをつけると風が1箇所に集中して乾きにくくなるので、外すのがいいです。
また、ドライヤーとブラシを両手に使うのが難しいという方は、くるくるドライヤーを使うのもオススメです。
さとゆみ:もうひとつのポイントは?
八木ちゃん:先に温風をあててブローしたら、そのあと冷風をかけること。これで、ストレートにのばした形状を記憶します。
●うねりやすい前髪もノズルでピンポイントでブローを
さとゆみ:前髪はどうしたらいいですか。顔周りの毛って、うねりが出やすいですよね。
八木ちゃん:ここもやはり、ドライヤーのノズルをつけてピンポイントでブローします。
さとゆみ:ちゃんとクセがとれていたら、そのあとはおろすなり、流すなり、自由自在ですね。
八木ちゃん:そうなんです。根元のクセがとれていないと、いくら毛先だけ整えようとしても無理なので、まずはブローしてから流したい方向に流すのがコツです。
さとゆみ:うねり髪が、嘘のようにするっとなめらかになりました!
八木ちゃん:以前より髪がまとまりにくくなったという人も、ぜひ試してくださいね。
『女の年齢は髪で決まる』(扶桑社刊)でも、さとゆみ&八木ちゃんが大人の女性の髪型についてや髪にまつわる悩みの解決策をたっぷり紹介しています。