家族が快適に過ごせる明るいリビングにしたい。そんな思いで、LDKにはレースカーテンのみ取りつけることを決めた日刊住まいライター。しかし、カーテンの長さを決めるにあたって妻との意見が衝突することに。夫婦で相談して長さを決めたものの、不格好で大後悔する見栄えとなってしまいました。

LDKはレースカーテンオンリーで生活することに決めた

筆者は妻と娘の3人家族。2年前にハウスメーカーで家を建てました。筆者の家では、LDKがひとつの空間になっており、そこに天井の梁(はり)まである窓が4面あります。

それぞれの窓には、カーテンレールを天井に埋め込んであります。ここに、「天井つけ」のレースカーテンを採用。レースカーテンを選んだ理由は、自然光をそれなりに取り入れて、部屋の中が明るくなると考えたからです。

レースカーテンは透明性が高いため、外からの視線も気になるところ。しかし幸いにも、わが家の窓の外は道路が面しておらず、隣の家の窓もありません。外からの視線を心配する必要はなし。

そのため家づくりの際は、LDKはレースカーテンのみ取りつけることに迷いはありませんでした。

 

レースカーテンの長さを決めるときに妻と意見が対立

しかし、レースカーテンの長さを決める際に、筆者と妻の間で意見が対立しました。

筆者の望みは、カーテンを床に触れない程度に、かつギリギリまで長くして、ピシッと伸びたイメージにすること。しかし、妻はそうではありませんでした。

妻はカーテンの長さに少しゆとりを持たせて、カーテンの裾を床に少したらすようなイメージにしたかったのです。カーテンの設置事例をInstagramで見て、「いいな、自分の家もこんな感じにしたい」と思ったようでした。

筆者自身はカーテンが床に触れることに抵抗がありました。しかし、夫婦で話し合った結果、妻の希望を尊重することに。

Instagramからは適切なカーテンの長さがわからない

いちばんの問題は、具体的な長さを決めることでした。Instagramの写真だと、イメージは伝わってくるものの、実際にどれくらいの長さがにしたらよいのかを知る手がかりはありません。

自分たちだけで決めるのは不安だったため、打合せでハウスメーカーのインテリアコーディネーターにも相談しました。少し戸惑った様子のインテリアコーディネーターが語ってくれたのは、以下のようなこと。

・あまりそういうことをされる人はいない
・カーテンは床に触れない方がスッキリしてよいと思う。でも、どうしても希望するというのであれば、否定はしない
・ただし、具体的な長さについてはアドバイスが難しいので、ご自身で決めてもらうのがいいと思う

というわけで、ほしいアドバイスを得ることはできませんでした。結局、自分たちの判断で、天井から床までの長さに10cmをプラスすることに。「少し長すぎたかな」とでき上がりを見るまで、一抹の不安があったのは事実です。

 

仕上がりを見てがっかり。カーテンがだらしない

いざ、カーテンが完成して取りつけてみると…。その見栄えを見て筆者は愕然としました。

案の定、カーテンの長さが長すぎたのです。

もっともこの問題、10cmという長さ自体ではないような…。そもそもカーテンを引きずるような体裁そのものにあるように感じました。

床と接しているカーテンの下部に見苦しいシワが寄り、筆者にはだらしなく見えるのです。一方妻には、写真で見る限り、これが魅力的に思えていたのでした。

「失敗した」「Instagramの写真だけを信用してはいけないな」と感じました。仕上がりを見た妻も「これは長すぎた。失敗だったね」と残念そう。

InstagramやほかのSNSで見たおしゃれな写真やアイデア。写真の世界では魅力的に見えても、現実ともなると見栄えがイマイチのこともあるようです。家づくりの失敗につながることもあるのだと痛感しました。

カーテンのショールームに足を運んで、実物の使われ方を実際に見たり、担当者に話を聞いてみてもよかったと、今さら後悔も。

カーテンを見かけるたびに、「早く張り替えたい」と感じますが、費用もかかるうえ、日常生活を送るのに不便はなし。レースのカーテンだけなので、気持ちよい光もちゃんとに届きます。

そんなわけで、わが家のカーテンは、今でもちょっとだらしないままです。