リビングのワークスペースが人気です。しかし、家族が集まる場所だけに、テレワークには不向きなことも事実。6年前に小さな注文住宅を建てた日刊住まいライターは、吹き抜けに面した2階のホール部分にワークスペースをつくりました。すると「おこもり感」もあって快適。工事費の節約にと無印良品のスタッキングシェルフを採用したほか、コンセントの位置やWi-Fi置き場も計画して、使い勝手も抜群です。

小さな家でもワークスペースがつくれた!

筆者は夫と2歳娘と暮らす3人家族です。地元の工務店で、延床面積26坪の小さな家を建てました。

家づくりでは、夫婦の書斎を希望しました。しかし、部屋の数を増やすとほかの部屋も狭くなります。また、個室の書斎は家族のコミュニケーションが減ってしまうことも課題。

そこで、2階の吹き抜けに面したホール部分を、ワークスペースにする案を採用。1階にLDKと水回り、2階に主寝室と子ども部屋のある、2LDK+ワークスペースのある間取りになりました。

 

腰壁によるほどよい「おこもり感」がいい!

2階に上がる階段の手すりはアイアンですが、手すりを延長させず、あえて腰壁をつくりました。腰壁があることで、リビングとの空間がゆるやかに仕切られ、「おこもり感」が。仕事にも集中できます。

 

ワークスペースに欠かせない本棚は、無印良品の「スタッキングシェルフ・ワイド・5段(3万1900円・税込)」を3つ連結させたものです。

大容量の壁面本棚に憧れていましたが、造作すると約17万円するとの見積もりが。無印のシェルフにしたことで、費用を抑えられました。

本やマンガ、仕事の資料だけでなく、こまごまとした日用品の収納にも役立っています。

 

無印のシェルフには、Wi-Fiルーターが収納できるよう事前に計画。コンセントの位置が、シェルフ内に収まります。ごちゃごちゃ配線が隠せて、見た目もすっきり。

 

ワークスペースのコンセントの位置は、床からコンセントの下辺まで54cmと高めに設置。デスクの少し下なので、座ったまま抜き差しもできて使い勝手がいいです。また、パソコンのコードが足元で絡まるのを防げています。

実際に暮らしてわかった新たなメリットも!

ワークスペースからはリビングが見下ろせます。ですから筆者がこの場所で作業しているときも、子どもの様子を確認できます。

また、将来は子どもの学習スペースにもしたいと検討しています。もし、使うことになっても、吹き抜けのおかげでこもりっきりになるのも防げますし、リビング学習より集中できそうです。

 

1階から見上げると、腰壁でワークスペースは見えません。来客があっても、プライベートな趣味や生活感を隠せるのが気に入っています。

個室の書斎をつくれなくても、快適なワークスペースが完成しました。小さな家の間取りの工夫として、ぜひ参考に。