今年は関東大震災から100年。この機会にいつ起こるかわからない災害に備えましょう。今回は、X(旧ツイッター)のフォロワー数97万人を超えている警視庁災害対策課に、災害時の行動について教えてもらいました。

警視庁災害対策課に学ぶ防災術「災害時の行動」

災害が発生したら、焦らず落ち着いて行動することが肝心。そのために、事前に訓練し、知識を蓄えておきましょう。

●通電火災をご存じですか?ブレーカーを落としてから避難を

地震で停電後、電気が復旧して通電したときに電化製品が発火する恐れが。阪神・淡路大震災の火災の約6割は、通電火災といわれています。避難の前にブレーカーを落とし、復旧後、上げるときの確認も忘れずに。

<ブレーカーを上げるときの確認事項>
(1) ガスのにおいがしないか
(2) ヒーターや白熱灯の周りに可燃物がないか
(3) ドライヤーなどのコンセントを抜いているか
(4) 電気製品やコンセントに水がかかっていないか

●災害時の強い味方!情報はラジオから得よう

停電や通信障害が起きたときの情報源となるのが、電池やソーラー充電で使えるラジオです。若い世代はラジオの使い方に慣れていないので、日頃から使ってみるのがおすすめ。また、イヤホンの用意も忘れずに。

●火災のリスク大!クルマが浸水したときにエンジンをかけるのは危険

車が浸水したら、すぐに落ち着いて脱出を。水が引いたあとは、被害がなさそうでも、エンジンをかけてはダメ。電気系統のショートなどで火災が発生する可能性があります。冠水した道路を走らないのが第一です。

●冷やしラーメンみたいでアリ!?カップ麺は水でもつくれる

麺に味がついたカップ麺は、水でつくれます。水を注いで15分。仕上がりは少しかためになりますが、「冷やしラーメンみたいでアリ」という声も。非常食は味に慣れ、好みの味を見つけておくことが大切です。

警視庁災害対策課に学ぶ防災術「ペットの防災」

大切な家族の一員ですが、見落としがちなペットの防災対策。備蓄品から避難時の対策まで、事前の準備を!

●災害時に連れ出しやすい!キャリーバッグに慣れさせよう

キャリーバッグを、「安心できる場所」として慣れさせることが大切。そのため、日頃から室内に置いておきましょう。災害時、警戒心を抱かせずに避難させることができるうえ、避難所での鳴き防止にもなります。

●事前に要確認!ペットの受け入れ態勢は避難所によって異なります

ペットを連れて避難することを「同行避難」といいますが、避難所の対応はさまざま。飼い主と一緒の空間で過ごす「同伴避難」ができる避難所もあれば、別々の場合も。事前にルールを確認しておきましょう。

●最低でも5日分以上は確保を!ペット用の備蓄も忘れずに

水と食料は、最低5日分以上備えておきましょう。また、ペットの情報と飼い主の連絡先をメモし、写真を添えた「プロフィールカード」の準備もおすすめ。はぐれたり、人に預けたりするときに役立ちます。

・バッグ
・フード(最低5日分以上)
・水(最低5日分以上)
・常備薬
・食器
・予備の首輪
・予備のリード
・排泄物用袋
・ミニ毛布
・雨がっぱ
・靴
・プロフィールカード
・ケージ