【MLB】仮に投げられなくても…大谷翔平は「734億円契約」 球団幹部が断言する“商品価値”
故障でも“確かなこと”は「野球史上最も注目されるFAになる」
エンゼルスの大谷翔平投手は右肘の靭帯損傷が発覚し、今季は登板しないことが決まった。今オフFAとなることから去就に関しても様々な噂が飛び交っている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」では、過去にレッズとナショナルズでGMを務め、現在同メディアでアナリストなどを務めるジム・ボウデン氏が大谷の契約を占った。
ボウデン氏は「オオタニの去就については、未知の部分も多い。(投打総合的に見ると)球界最高のプレーヤーが、そのプロセスにどのように臨むかは不透明だ。特に右肘の怪我を考慮すると、各球団が彼をどのように評価するかについては議論が続いている」と分析する。
そんな中でも“確かなこと”として「オオタニのFAは騒ぎとなり、野球史上最も注目されるFAになるだろうということだ」と注目。今後の展開について、12人を超える球団幹部に、匿名を約束に話を聞いたという。
右肘の故障は影響を与えるのか――。幹部たちの反応は様々だったそうで「何人かは、彼の契約はアーロン・ジャッジがヤンキースと結んだ3億6000万ドル(約528億6000万円)を超える額でスタートし、オオタニがエンゼルスの時と同じレベルの投手に戻れることができると考えられる場合は、出来高などを含めると(総額)5億ドル(約734億2000万円)から6億ドル(約881億円)ほどに達する可能性がある」との意見があった。
また「より大きな市場の球団の幹部数人は、オオタニの特別な才能と唯一無二な存在であることを考慮して、たとえ以前の投球パフォーマンスを再現できなかったとしても、彼を獲得するためには5億ドル(約734億2000万円)は必要だろうという見解を示した。オオタニがこの冬の市場で断トツのFAであり、メジャーリーグの顔であり、世界にアピールできるスターとして、新たな球団に大きな経済的利益をもたらす可能性について彼らは言及した。それに加え、オオタニが怪我から完全に回復できる見込もあるとした」といった声もある。
大谷に近い関係者の話として、西海岸を好むが、地理的なことよりも優勝の可能性を重視するだろうとみていて「最大の舞台の中心に立つことを望んでいる。つまり、毎年ハロウィンの日にプレーし、ワールドシリーズのチャンピオンとしてホワイトハウスを何度も訪問する。それが彼の目標だ。従って、オオタニのエンゼルスでの時間は終わりに近づいている。今、彼はそれを公言するつもりはないだろう。しかし、(エンゼルスでの時間は)終わりを告げるのだ」と結論付けた。
大谷が「MLB史上最高額を手にする選手となり、この球界初の5億ドルの契約を結ぶだろう」と確信するボウデン氏。「彼はあまりにも優れた選手であり、あまりにも大きなブランドであり、あまりにも価値がある。私は肘の怪我の後でも彼はそうであると信じている。オオタニは(大金を)得るだろう」と自信は揺らがなかった。(Full-Count編集部)