愛知から来て44号をキャッチした近藤寿さん、若菜さんご夫妻【写真:川村虎大】

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大谷翔平の44号記念球を捕ったのは愛知在住の近藤夫妻

エンゼルス ー レッズ(日本時間24日・アナハイム・Wヘッダー第1試合)

 エンゼルス大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、本拠地で行われたレッズとのダブルヘッダー第1戦の初回に44号2ランを放った。今季7本目のリアル二刀流弾を右翼席でキャッチしたのは日本人ファン。愛知から旅行で来ていた会社員の近藤寿さん、若菜さん夫妻は「まさかでした。自分が捕っていいのか……」と夢見心地の様子だった。

 初回に放った打球速度115.7マイル(約186.2キロ)の“弾丸”44号は右翼席で観戦する近藤夫妻の近くに着弾。跳ね返ってきたボールを見事キャッチした。付近に座るファンからは「1000ドル(約14万5000円)で売ってくれ!」と懇願されたが、「お金じゃ買えない価値があるので」と断った。

 有給休暇を取り、愛知からカリフォルニア州へ観光に来ていた夫妻。21日(同22日)の試合を観戦予定だったが、ハリケーンが接近した。同日は晴天だったにもかかわらず、外野のコンディション不良で開催できず。宿泊先のホテルで涙したという。

 23日(同24日)は当初、アナハイムにあるディズニーランドに行く予定だったという。ディズニーチケットもすでに買っていたが「大谷さんが二刀流で出場するのなら」と急遽変更。「(ディズニーの)チケットを無駄にしたと思っていたんですが、(球場に)来て本当に良かったですよ」と感激する。

 2人は地元・愛知の中日ファン。バンテリンドームには何度も足を運んでいたが、ホームランボールをキャッチしたのはこれが初めてだという。ただ、大谷は直後の2回に「腕の疲労」で緊急降板し、3回の打席では代打を送られた。寿さんは「心配ですが、健康に気を付けて頑張ってほしいです」とエールを送った。(川村虎大 / Kodai Kawamura)