アジア国際切手展の会場の一角

写真拡大

(台北中央社)アジア国際切手展が11日、北部・台北市の台北世界貿易センター1館で開幕した。アジア郵趣連盟に加盟する26カ国・地域から集められた切手が展示され、多くの来場者が詰めかけた。

台湾の郵便事業を担う中華郵政によれば、台湾での開催は8年ぶり。

目玉の一つとされるのは、南米ガイアナの切手。中華郵政の資料によると、英領ガイアナ時代の1856年の初めに現地の新聞社が急きょ印刷したもので、偽造を防ぐため、当時の郵便当局トップによるサインが残されている。価値は約2億6千万台湾元(約11億8200万円)相当に上るという。特別に警備員が配置され、来場者が鑑賞のために列を作った。

15日までの開催。中華郵政は、英国の印刷会社によって印刷された、竜やコイ、ガンなどの図柄が描かれた清朝時代の切手や中華民国建国初期に発行された「中華民国臨時中立」と書かれた切手などを出品している。

(汪淑芬/編集:齊藤啓介)