ベンツとポルシェが結託!シュトゥットガルトが「歴史的共闘」を発表

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VfBシュトゥットガルトは”歴史的共闘”を発表した。ポルシェAGとその子会社MHPが基本合意。ポルシェは、MHPによるメルセデス・ベンツ・アリーナの命名権を含む広範なスポンサーシップ・パッケージを引き継ぐ意向で、この権利を当初10年間確保した同社の名前をとり、スタジアムは今後MHPArenaと呼ばれることになったのだ。さらに「ポルシェがVfBシュトゥットガルト1893AGの株式を取得する可能性を検討している」とも発表。交換条件を提示しているようだが、「この提携も成功すれば、VfBシュトゥットガルトのエクイティと流動性は再び大幅に強化されるだろう」としている。なお新しい胸スポンサーと袖スポンサーが誰になるかはまだ決まっていない。VfBによると、メルセデス・ベンツは今月末でVfBのジャージから撤退し、子会社のメルセデス・ベンツ銀行(胸)と電気モビリティのサブブランドであるメルセデスEQ(袖)も撤退するとのこと。
アクレクサンダー・ヴェーレ代表は「メルセデス・ベンツ、ポルシェ、MHPというトップ企業やグローバルブランドがVfBに集結する。VfBシュトゥットガルトの歴史上、最大規模のパッケージとなり、その総額は1億ユーロ以上に達するだろう」。とコメント。ただ「あくまで優先事項は戦略的な活動分野への投資と同様に、コロナ時代後の経済的安定であることが、すべての関係者にとって明らかである。」とも強調した。ちなみに2017年に臨時株主総会でプロ部門の分社化が決定され、最大24.9%の株式が売却し総額1億ユーロを見込むなかで、メルセデス・ベンツ(当時はまだダイムラーAG)は、アンカー投資家としてVfB AGの株式の11.75%を4150万ユーロで引き継ぎ。それ以来、別の主要な戦略的パートナー探しが続いており、2022年3月にはユニフォームサプライヤーのJakoが株式の1.16%を取得しているところ。
ただこの資金を元手に、当時のミッヒャエル・レシュケ氏らクラブ首脳陣は昇格組を7位飛躍に導いたことから誇大妄想に駆られ、ニコラス・ゴンザレス、オザン・カバク、パブロ・マッフェオ、ボルナ・ソーサ、ゴンサロ・カストロ獲得に、その4000万ユーロを費やしてしまったことを決して忘れてはならない。結果は?ブンデス2部への出戻りである。いやいやゴンザレスとカバクだけで4000万ユーロの移籍金を取り戻しているじゃないか、そう考えるならば余り移籍の仕組みについて理解していない。まず一方ではここからコンサルティング料が払われるということ、またもう一方では高額な移籍金を投じた獲得ほどに高額なサラリーが支払われるということ。つまり2018年における人件費8300万ユーロがそれを物語っているのであり、だからこそ現在の責任者であるアレクサンダー・ヴェーレ氏とクラウス・フォクト氏は、欧州ばかりに目を向けずにバランス感覚をもって、スターではなく安定性という点に集中していかなくてはならないのだ。
忍耐力が求められるシュトゥットガルト
ハサン・イスマイク、ミハイル・ポノマレフ、ラース・ヴィントホルスト、クラウス=ミヒャエル・キューネ・・・。ドイツのサッカークラブへの投資失敗例を挙げればキリがない、このことをVfBシュトゥットガルトとしてはしっかりと心に刻みこまなくてはならないだろう。仮に数年後にまた投資家が現れたときに、「しまった!また誘惑にやられてしまった」なんてことがないように。もちろんシュトゥットガルトのパートナーであるメルセデス社、そしてポルシェ社というグローバル企業がいかに真摯なパートナーであるかを前述の投資家たちと比較すべくもないが、あとはファンたちにも我慢の気持ちをもって見守っていく必要がある。最近のヴェーレ氏やフォクト氏らに対する批判の声は一線を超えていた。それは彼らとのコミュニケーションがうまくはかれていなかったからではなく、長年の不始末による信頼度の失墜が招いた不幸。決してサッカー面における奇跡をあてにするようなことはあってはならない。
