超圧巻! まるで戦闘機みたいな「旅客機の本気飛び」、操縦席から見ると? エアバス新型機
角度やらなんやらエグい!!
航続距離は約8700km
ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスの公式SNSアカウントが、開発中の新型機「A321XLR」の展示飛行の裏側を紹介した動画を掲載しています。この展示飛行は、2023年6月25日まで開催されていたパリ航空ショー内で実施されたものです。
エアバスA321XLR(画像:エアバス)。
A321XLRは、エアバスのベストセラー単通路旅客機、A320ファミリーの胴体延長タイプ「A321neo」をベースとした派生型。最大の特徴はその航続距離で、それは型式末尾の「XLR(エクストラ ロング レンジ・超長距離)」の文字にも示されています。
その航続距離は約8700km(4700海里)で、A321neo長距離型であるA321LRよりも、さらに15%距離が伸び、この能力は「単通路型で最長」とのこと。東京を起点とした場合、シドニーやデリー、アンカレッジ(アラスカ)までノンストップで飛行が可能としています。
この機では通常の主翼部、中央翼(主翼と胴体の結合部)部分のタンクに加え、中央翼の少し後ろに「リアセンタータンク(RCT)」と呼ばれるタンクを設置。このことで従来機より、1万2900Lの燃料の搭載が可能となり、この長い航続距離の実現につなげたそうです。また、長距離飛行向けの大きな廃水タンクなども設置されるなど、ベースとなっているA321と比べると各種の改修がみられます。
展示飛行ではその高い性能をアピールすべく、旅客機らしからぬアクロバティックなフライトに。離陸した同機は旅客便ではありえない急角度で上昇をしたのち、上空では90度近いバンク角(左右の傾き)での急旋回などを披露。動画では、その展示飛行の様子をコクピットや機窓から撮影したものを紹介しています。