初飛行したらエルドアン大統領に愛称付けてもらうんだそう。

初飛行前ながら、すでに生産契約済み

 TAI(トルコ航空宇宙産業)は2023年6月20日、パリ航空ショーの会場において新開発の多用途ヘリコプター「T925」を初披露しました。

 T925の機体サイズは全長19.95m、全高4.7m(テールローターまで含んだ場合は6.3m)、幅4.2m、主ローター直径17.3m。乗員は2名で、最大離陸重量は11.5tだそう。最大飛行速度は172ノット(約318.5km/h)、航続距離は200海里(約370km)、滞空時間は約3時間、実用上昇限度は2万フィート(約6500m)とのこと。


パリ航空ショーで初披露された新多用途ヘリコプター「T925」(画像:TAI)。

 機体サイズとしては、日本でもよく見られるエアバスヘリコプター製のH225「スーパーピューマ」(全長19.5m、全高4.97m、主ローター直径16.2m、最大離陸重量11.2t)に近似しています。

 メーカーであるTAIは、同機について人員や物資の輸送、捜索救難、空中消火、急患輸送、要人空輸など様々な用途に対応できるとしており、トルコ海軍の強襲揚陸艦「アナドル」での運用も考慮してローターブレードは折畳可能な構造となっているそうです。

 すでにトルコ国防省や同林業総局と納入契約を結んでいるそうで、2026年までに運用を開始する計画だとしています。

 まだ初飛行していないため、愛称はないものの、初飛行に成功した暁にはエルドアン大統領から付与される模様です。