新潟のバイパス“巨大化”から8か月、みんな慣れた? 混雑緩和 まだまだ変わるぞ「栗ノ木バイパス」
慣れれば快適?
巨大化した直後は戸惑う人続出だった「栗ノ木バイパス」慣れれば…
国土交通省 新潟国道事務所は2023年6月16日、新潟市街を南北に貫く国道7号「栗ノ木バイパス」ならびに周辺の交通状況について発表しました。
栗ノ木バイパス下り紫雲橋交差点(乗りものニュース編集部撮影)。
新潟港と国道8号「新潟バイパス」を結ぶ栗ノ木バイパスは、2022年10月の道路切り替えで、川を挟んで隣に並行する県道を取り込んで巨大な“ひとつの道路”になりました。県道部分をバイパスの下り線専用とし、片側3車線は維持しつつ、バイパスの上下線が川を挟んで分離。その中央部分に立体部を構築する工事が進められています。
各交差点なども巨大化したため、道路切り替え当初は通行方法に迷う人も多く、混雑が発生していましたが、現在は回復傾向にあるといいます。
新潟バイパスに接続する紫竹山ICへのルートが複雑になったことへの対策として、急遽、11月に前倒しで開通させた南紫竹IC(入口)は、交通量が開通直後の1.7倍に。紫竹山交差点の周辺では、滞留長が道路切り替え後から最大約520m改善されたほか、周辺の旅行速度は11km/h向上したそうです。
栗ノ木バイパスは今後、立体化され、通過交通は立体部を、地域交通は地表の側道を通るようになりますが、それに向けた2023年度の工事予定も発表されました。
立体部の橋脚は、工事中の9基に加え、新たに10基の工事を実施。さらなる橋脚工事の空間を確保するため、上り線(新潟港方面)の道路位置の切り替え、中間を流れる栗ノ木川を仮水路から新しい川の位置に付け替える工事を実施するといいます。また、笹越橋交差点と鐙交差点の間に、旧県道側から河川を横断する箇所を設け、新たな交差点をつくるなどします。
工事によっては交通規制を伴いながらの施工となるため、詳細は追って発表するということです。