北陸新幹線「車両基地直結」ビュースポット誕生へ 金沢近郊で12月完成 点検風景も見れる
北陸新幹線の車両基地「白山総合車両所」の隣接地で新幹線を間近で見学可能な複合施設の建設が進んでいます。どのような施設なのでしょうか。
運転シミュレーターや屋上展望デッキも
北陸新幹線の車両基地「白山総合車両所」の隣接地で、石川県白山市が新幹線を間近で見学可能な複合施設の建設を進めています。
北陸新幹線(画像:写真AC)。
白山総合車両所は、金沢から西に約10キロほど離れた場所にあり、JR西日本のW7系が所属する車両基地です。JR西日本では、山陽新幹線に博多総合車両所に続く2か所目の総合車両基地で、全ての部品を取り外す大掛かりな「全般検査」が可能です。最寄り駅はJR加賀笠間駅となります。
複合施設は5階建てで延床面積は3959平方メートル。2022年8月に「(仮称)白山市立鉄道ビジターセンター建設工事」として着工しており、北陸新幹線の敦賀延伸を見据え、2023年12月までに工事を完了させる予定です。市が公表している完成予想イメージを見ると、建物の外観はW7系と同じ色で塗装されています。
施設には観光情報・物販施設、鉄道に関する展示施設、屋内遊具施設、展望室が入る予定。時速260キロで疾走する新幹線や白山の眺望を楽しめる屋上展望デッキも設けます。さらに、白山総合車両所と連絡橋で結び、新幹線の点検作業を見学可能にする計画です。
鉄道に関する展示施設には、車両所の紹介コーナーや新幹線に使用されている部品の実物展示、運転シミュレーターが設置されます。白山市は、この複合施設と他の観光資源を連携させ、周辺地域の活性化を目指すとしています。