熊本〜鹿児島の「海回り」ルートです。

水俣〜出水は高架橋が見えてきた


橋桁工事も進む「南九州西回り道」芦北出水道路(画像:国土交通省)。

 熊本県から鹿児島県へ、東シナ海沿いの国道3号線をバイパスする高規格道路「南九州西回り自動車道」の整備が進んでいます。

 九州道が八代以南で内陸部の人吉・吉松・加治木経由を通って鹿児島市へ向かうのに対し、沿岸部の水俣・出水・薩摩川内などは高速移動から置いて行かれた状態でしたが、1987(昭和62)年に計画がスタート、2000年代から徐々に開通が進んでいきました。

 現在、残る未開通部は、県境を越える水俣〜出水「芦北出水道路」の16.3km、「阿久根川内道路」の22.4kmのみです。

 芦北出水道路のほうはかなり工事が進んでいて、高架部は橋脚が立ち並び、県境付近ではすでに橋桁も置かれています。長さ1101mの小田代トンネルは2020年、長さ1428mの中尾山トンネルは2021年に貫通しています。開通めどはまだ発表されていません。

 阿久根川内道路のほうは、工区全体で地盤改良工事の真っ最中。山の部分は切土が進み、平地も橋脚設置や盛土の準備が整えられてきています。こちらもまだ開通めどは発表されていません。

 八代〜鹿児島のうち、八代〜日奈久、市来〜鹿児島の2区間のみNEXCO西日本管轄の有料道路、そのほかは国の管理する無料区間となります。 

※一部修正しました(6月18日14時30分)。