「うどん県」こと香川県の空の玄関口、高松空港。この館内にはさまざまなうどんにまつわる設備があります。今回はその一部をご紹介したいと思います。

ビルの構造もユニーク?

「うどん県」とも呼ばれる香川県。その空の玄関口として、高松空港があります。この空港の中も、その呼び名に違わず“うどんづくしの空港”なのです。今回のその一部をご紹介したいと思います。


高松空港(画像:写真AC)。

 高松空港は1988年、別の場所にあった旧空港から移設される形でオープンしました。空港ビルは1階が到着ロビー、2階が出発ロビー、3階が展望デッキになっています。ちなみに、展望デッキへはエレベーターで3階にあがり、「スカイウォーク」と呼ばれる下の階を見渡せる空中通路を通って行くようになっているなど、ちょっとユニークな構造にもなっています。

 空港のお土産屋さんには、讃岐うどんがズラリ。空港内のレストランも、うどん屋さんが2店舗入居しています。ただ「うどん県空港」らしさは、空港内の設備のあちこちに見ることが見ることができます。

「うどん推し」な各種設備とは?

 たとえば、空港2階の国際線出発口の向かいにあるファミリーマートの裏手に、ひっそりと構えられた「空の駅かがわ」というコーナーがあります。この奥には流し台があるのですが、この蛇口から出るのは水ではなく、なんとダシなのです。これは空港スタッフによって企画されたもので、「県外の人にもおいしさを広く知ってもらいたい」という発想で実現したものなのだとか。

 この「蛇口から出るうどんダシ」は無料で飲むことができますが、提供量には限りがあるので、売り切れてしまっていることも珍しくないようです。ちなみに、ダシの持ち帰りは禁止されています。


高松空港の館内(山口真紀子撮影)。

 そしてもうひとつのユニークな設備は、空港内のベンチ。円形で数人が座ることができるこのベンチ、白く切れ込みが入った独特のデザイン……。そう、このベンチも「うどん」をモチーフにしたものなのです。

 このようにほかとは「ひと味もふた味も」異なる館内をもつ高松空港。全国でも屈指の“名産推し”の空港といえるかもしれません。