駅前空間ゼロ 京王「下高井戸駅」いよいよ「甲州街道に直結」か? 高架化後の″超狭隘駅前″どうなる
超下町空間「下高井戸」にも変化の兆しが…
京王の高架化に合わせ「交通拠点」整備図る
昔ながらの商店街の脇にある下高井戸駅(乗りものニュース編集部撮影)。
世田谷区・杉並区は2023年6月8日(木)、京王線の下高井戸駅の周辺地区について、再整備のための「地区計画」策定に向けて、当地区で初めての「街づくり懇談会」を開くとしています。
京王線では笹塚〜仙川間の約7.2kmで、高架化の事業中。途中の下高井戸駅周辺でも、工事用地や側道の整備などで、駅前地区では街並み変化が発生します。この際、行政によって土地利用に一定の方向性を持たせ、より便利な駅前地区とするべく、両区で2013年に「街づくり計画(方針)」が策定。具体化に向けて検討されてきました。
下高井戸駅は、甲州街道から南西へ伸びる狭隘な「日大通り」が接続し、商店街を形成。賑わっていますが、ロータリーや駅前空間は皆無で、通りは自動車の通行すら困難な状態です。
これを解決するために、日大通りの賑わいを残しつつ、駅前周辺は拠点整備を図り、さらに高架駅東側に甲州街道から直結する都市計画道路を整備する、ざっくりとした方向性が定められています。
高架化後は、長い踏切で分断状態だった駅の南北地区が、シームレスにつながることとなります。駅前は「地域の中心」な存在になるよう、商業施設の充実を図るとしています。
「地区計画」策定のための第1回街づくり懇談会は、6月27日夜に開催される予定です。