ブライトンの三苫薫【写真:ロイター】

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後釜としてドイツ名門やイタリア王者、プレミアで躍進の若手まで4人を列挙

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドが、英代表MFジェイドン・サンチョを今シーズン限りで手放す可能性が指摘されている。

 そんななか英紙「デイリー・エクスプレス」がサンチョの後釜に4人の候補をリストアップし、日本代表MFの名前も並んでいるという。

 記事によると、エリック・テン・ハフ監督が新しい左ウィンガーを獲得すること目論んでおり、サンチョにはかつて所属したドイツ1部ドルトムントへ復帰の可能性もあるとされている。「2年前にドルトムントからオールド・トラッフォードに移籍して以来、この23歳は十分な実力を発揮できていないというのが、残酷な現実だ」とその理由を伝えつつ、同紙では後釜となるアタッカー4人を並べている。

 1人目に挙がったのはバイエルン・ミュンヘンのフランス代表FWキングスレイ・コマン。オレ・グンナー・スールシャール前監督の率いていた2020年に、取引を模索したが結局獲得の夢は叶わなかった。「バイエルンでの長年の活躍を考えれば、フランス人選手の契約は決して安くはない」としながらも、「クラブにとってロジカルな契約となることは間違いない」としている。

 2人目はイタリア1部でタイトルを獲得したナポリの22歳FWフビチャ・クヴァラッツェリアだ。22年にジョージアのディナモ・バトゥミからやってきた若武者は、今季セリエAで34試合出場し12ゴール13アシストをマーク。直接的に25ものゴールに関わる活躍で、ナポリをイタリア王者へと導いた1人だ。

 セリエAの1年目で示した数値から「赤い悪魔が取引の可能性を探る理由は単純だ」とするもナポリ側はこのウィンガーをとどめることを望んでおり、「獲得へ厄介な交渉相手になる」と記事では予想している。

3人目に三笘、「ワイルドカード」とした4人目には降格の決まったレスターからバーンズ

 そして3人目に登場したのが、ブライトンでブレイク中の日本代表MF三笘薫だ。「1年前はほとんど名を知られていなかった選手だ」と元々の注目度が低かったことを伝え「昨シーズンはベルギーにレンタル移籍し、この時間が彼を成長させ、彼は選手として生まれ変わりアメックス・スタジアムに帰ってきた」と今季の躍進を紹介している。

「今シーズン、ブライトンはプレミアリーグで6位となり、プレミアリーグ33試合に出場して7ゴール5アシストを記録するなど、素晴らしい活躍をみせた」

 ただ、「ブライトンはアレクシス・マック・アリスターやモイセス・カイセドを失う可能性がある以上、ユナイテッドの契約は簡単ではないだろう」と夏の獲得は厳しい現状にも触れていた。

 最後に登場したのは、2部降格の決まったレスター・シティからMFハーヴィー・バーンズ。「これはワイルドカードの選択」としつつも、「レスターがプレミアリーグ降格に屈した今、テン・ハフ側のオプションとなり得る」と予想。「34試合で13ゴールを挙げ、高い評価を受けた」と危機的チームのなかで示した実力を評価していた。(FOOTBALL ZONE編集部)