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 金曜午前に吉田麻也が、この夏をもってFCシャルケ04を退団することを、自身のSNSにて発表した。「ダンケ、シャルケ04」と自身の写真に大きく記した日本代表主将は、「長く厳しいシーズンを過ごしてきました。しかし最終的には、自分たちが望んでいた結果を手にすることができませんでした」

 昨季2部王者としてブンデスリーガ返り咲きを果たしたシャルケだったが、フランク・クラマー新監督の下で出だしからつまづき、途中就任のトーマス・ライス監督の下で軌道修正をはかって後半戦からは守備の安定化がみられていたものの、相次ぐ負傷なども不運も重なってブンデスリーガ最終節で2部降格となってしまった。

「この場をお借りして、ファンの皆様に改めて心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ホームでもアウェイでも感じたあの雰囲気は素晴らしいもので、それはこれからも恋しく感じることでしょう。温かく迎えてください、本当にありがとうございました。来季のご活躍を祈念しております。本当にありがとう」と綴っている。

 移籍初年度からセンターバックのレギュラーとして、時にゲームキャプテンも務めるなどプレーしてきた吉田は、目まぐるしくパートナーが変わるなかで今シーズン31試合に出場。ツイートの返信にはシャルケファンから吉田麻也に対する感謝と、そして今後へのエールが数多く投稿されている。なおまだ新天地は不明。

ジモン・テロッデが一転、契約延長

 その一方ですでにシャルケからの退団を発表していたベテランFW、ジモン・テロッデが一転して契約の更新を発表。昨シーズンではブンデス2部30試合で30得点をマークするなど、ブンデス2部通算172得点と歴代最多得点を誇る35歳ベテランストライカーは、「ぜひともシャルケに残留してほしかったし、だから早めに今後についてはっきりさせた。でも2部降格ですべてが変わってしまった」とコメント。

 今回の契約期間は3年契約とされているが、ただし毎年選手としての契約となるかピッチ外の役割での契約になるのかについて検討されることになるという。また同選手はライセンス取得のためのサポートもクラブ側から得るとのこと。ライス監督は「非常に経験豊富な選手で、このクラブとの別れは違う形で告げたいという大きな野心も持ち合わせる男。来季が楽しみだよ」と語った。

アンドレ・ヘヒェルマンSDの就任を発表

 さらにシャルケでは昨年10月にルーヴェン・シュレーダー氏退任から空位となっていた、スポーツディレクター職にチーフスカウトのアンドレ・ヘヒェルマン氏の就任も併せて発表。クネーベル取締役は「過去8ヶ月間、ルネ・グロトゥスとともに暫定的にその職務を引き継いでいた。モリッツ・イェンツとの契約は、その素晴らしい仕事の1例」と述べ、「チームマネジメント、財務、スカウティング、チームプランニングなど、サッカークラブの様々な分野での豊富な経験、優れたネットワークを持ち、選手の潜在能力や既存のチーム構造にどのように適合するかを見抜く非常に優れた目も持っている」と評した。

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- MAYA YOSHIDA (@MayaYoshida3) June 2, 2023