「全部のジャンルの審査委員長が松本人志さん」「他の業界なら信じられないぐらいの独占状態」と苦言を呈した中田敦彦

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お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(40)が、29日公開のYouTubeでダウンタウンの松本人志(59)に対して「独占状態となっている賞レースの審査員を何個かやめて欲しい」と述べた。中田はこれまでもやんわりと松本を批判してきたが、今回は「審査員=権力」だと容赦なく彼を責め立てている。

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博多華丸・大吉の博多大吉(52)は、2016年の『M-1グランプリ』決勝大会の審査員を初めて務めたが、自分の採点によっては視聴者から激しい批判や抗議が寄せられたり、ネットが炎上する事態になることを重々承知した上での決断だった。それでも審査員を引き受けた理由は「ネタを披露する場が少ない後輩のために、(お笑いコンテストなどの)審査員を引き受けている」という松本人志の言葉に賛同したからであり、オファーがあった時は光栄に思って受諾したことを過去にラジオ番組で明かしていた。

一方で、松本人志が「東京のお笑いの人が審査員を引き受けてくれない」と愚痴をこぼしたこともある。ネット上では毎年、爆笑問題の太田光(58)の名が挙がり、今回の中田敦彦のYouTube動画でも彼は爆笑問題を審査員に推薦していた。しかし2022年9月10日に放送された特別番組『FNSラフ&ミュージック2022〜歌と笑いの祭典〜』(フジテレビ系)第1夜で、松本から『M-1』審査員の打診をされた太田はその場で固辞していた。

中田は『M-1グランプリ』(漫才)、『キングオブコント』(コント)、『IPPONグランプリ』(大喜利)、『人志松本のすべらない話』(漫談)と4つの番組名を出し、この全てに松本が関わっていることに疑問を呈している。彼は「全部のジャンルの審査委員長が松本人志さん」「他の業界なら信じられないぐらいの独占状態」「松本さんから“面白い”と言われるか言われないかで、新人のキャリアが変わる」と言いたい放題だ。そして「(番組から)求められていることと、実際にやるということとは違う」と強く主張し、求められたとしても“その業界のためになるかどうか”で考えると、松本が審査員を引き受けることは「あまりためにならないと思う」と断言した。松本の価値基準に外れた才能がこぼれ落ちる可能性があり、それはお笑い界にとってはよくない―というのが中田の持論である。

2021年の『M-1グランプリ』で審査員を卒業した上沼恵美子(68)は、2016年の同大会から審査員を引き受けた理由を「松本からの推薦があった」と自身のラジオ番組で明かしていた。また「松本の前で漫才やコントを披露するのが夢」という若手芸人は、未だ多いのも事実だ。当の松本人志は30日のツイッターで「テレビとかYouTubeとか関係なく、2人だけで話せばいいじゃん。連絡待ってる!」と呼びかけており、中田敦彦がどのような反応をみせるのかに注目が集まっている。
(TechinsightJapan編集部 みやび)