オフィス向けIT総合ソリューションプランを提供する易点雲(02416/香港)が5月25日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格10.19香港ドルに対し、初値は7.16%低い9.46ドルだった。終値は同3.04%安の9.88ドルだった。(イメージ写真提供:123RF)

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 オフィス向けIT総合ソリューションプランを提供する易点雲(02416/香港)が5月25日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格10.19香港ドルに対し、初値は7.16%低い9.46ドルだった。終値は同3.04%安の9.88ドルだった。
 
 同社は主に中小企業向けに、オフィス向けIT総合ソリューションプラン、デバイスの販売、SaaSサービスを提供している。北京市に本社を起き、上海、深センなど主要8都市に支社を構え、中国国内100余りの都市で製品やサービスを提供。必要な期間だけ料金を支払うサブスプリクション方式の採用と、デバイスの再製造技術により、各企業におけるIT資産のスリムアップ、IT運営コスト低減をアシストする。
 
 2022年における売上構成は、オフィス向けIT総合ソリューションプランが84.9%、デバイスの販売が14.1%、SaaSやその他サービスが1.0%となっている。2021年における、企業のオフィス向けITサービス市場シェアは売上ベースで0.6%。売上、サービス設備数量などから算定した中国国内オフィス向け総合ITソリューションプランの市場シェアは業界トップで19.6%。

 22年12月期の売上高は13億7188万人民元(前期比15.89%増)、純損益は6億1160万元の赤字(同75.62%の赤字増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の1億1060万香港ドル(約20億円)は、約40%を販売・マーケティング能力の向上、サービスネットワークの拡大に、約30%を技術インフラの改良によるサービスの質の向上、常に変化する顧客のニーズを満たすためのサービス内容の改善と拡大にい、約20%を運営効率と人的コストの削減に、約10%を運営資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)