XFN-ASIAによると、米住宅建設大手レナーは8日、米住宅市場の減速を受けて新規受注が減少していることを理由に、第3四半期(6−8月)決算の最終利益見通しを、前回予想の1株当たり1.90−1.95ドルから1.25−1.35ドルに下方修正した。これは1株当たり1.81ドルの市場予想を下回っている。

  スチュアート・ミラー社長兼最高経営責任者(CEO)は、同四半期の新規受注数が5%減少したと指摘し、「米国の住宅市場が悪化を続けている」と述べた。同社は6月、第2四半期で好調な業績を記録したものの、今後は新規受注の減少やキャンセル数の増加が業績を圧迫するとの見通しを発表していた。

  通期の最終利益見通しについては、前回予想の1株当たり9.25ドルから8−8.25ドルに下方修正している。第3四半期決算は26日に発表される予定。同社の株価は8日、前日比1.3%安の42.71ドルで引けた。

  また、同業ビーザー・ホームズは7日、2006年通期の最終利益見通しを1株当たり8.50ドルから8ドルに引き下げると発表。同社の業績見通しの下方修正は7月以来2度目となる。また、KBホームは6日の米株式市場大引け後、過去3カ月で2度目となる業績の下方修正を発表し、通期の最終利益見通しを1株当たり8−8.50ドルとした。

  加えて、ホブナニアン・エンタープライゼスは6日、キャンセル件数の増加に加え、受注数が伸び悩んだことから、第3四半期決算の最終利益が前年同期比34%減少したと発表している。【了】