独自のUSB-C規格を設けようとするAppleにEUが「そんなことをするならEUでのiPhone販売は許可しない」と警告
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EUからの圧力を受けて、ついにAppleがiPhoneにUSB Type-Cポートを搭載することが確実視されていますが、Appleは自社のUSB Type-Cアクセサリに独自の認証規格「MFi(Made for iPhone)」を導入する予定だと報じられており、Appleの認定を受けていないアクセサリを介した充電やデータ転送を制限することを検討しているとも伝えられています。この報道に基づき、欧州委員会のメンバーが「制限を設けたデバイスはEU市場では許可されない」と警告しました。
https://www.zeit.de/digital/mobil/2023-05/eu-kommission-apple-ladekabel-einschraenkungen-warnung
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EU sends Apple stark warning over USB-C charging on new iPhones | TechRadar
https://www.techradar.com/news/apple-may-not-restrict-usb-c-charging-on-new-iphones-after-all
未使用の充電器が原因で発生する大量の電子廃棄物や、デバイスごとに異なるケーブルを必要とするAndroidやiPhoneユーザーが被る不便さを考慮し、ヨーロッパの政策立案者は10年以上かけて充電器の規格統一に向けた活動を続けてきました。
欧州委員会や欧州議会の尽力によりスマートフォンやタブレット、デジタルカメラ、スピーカーなどの各種デバイスにUSB Type-Cの対応を義務づける法案がEUで最終承認され、スマートフォンを始めとする主要なデバイスの対応期限が2024年12月28日と定められたため、Appleが2025年にリリースする予定のiPhoneでUSB Type-Cポートを搭載することはほぼ確実だとみられています。
ただし、Appleは独自の認証規格を導入することで市場シェアを確保し、Appleの認証を受けていないアクセサリーによる充電やデータ転送を制限することを検討しているとも報道されています。
AppleがiPhone 15のUSB-CポートでMFi非認証アクセサリが使えないようにする可能性 - GIGAZINE
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この報道を受け、2023年3月中旬に行われた会議で欧州委員会のティエリー・ブルトン域内市場担当委員が「統一充電器の要件を満たさないデバイスはEU市場で許可されない」とAppleに伝えたと、ドイツメディアのDie Zeitが報じています。ブルトン氏は「一部の機能をApple純正ケーブルでのみ利用可能としないように。充電器における制限は許されません」と述べ、充電機器に独自規格を導入しようとするAppleにけん制している模様。
欧州委員会は2023年第3四半期までに「法律の統一的な解釈」を行うためのガイダンスを発表する予定であり、Appleを始めとするハードウェアメーカーに向けて具体的な方針を打ち出す予定。EUは、新しい規制により充電機器の再利用が促進され、消費者は年間2億5000万ユーロ(約370億円)を節約し、1万1000トンの電子廃棄物を防ぐことができると期待しています。
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