取材した東京ドームの前で陽気にポーズを取ったマイケル・クレア記者【写真:本人提供】

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日本の食や文化を発信し、話題になったマイケル・クレア記者の第3回

 侍ジャパンが3度目の世界一に輝いた野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。日本ラウンド(R)も大いに盛り上がったが、取材で来日したMLB公式のマイケル・クレア記者は日本の食や文化を次々とSNSで紹介して話題に。米マイアミの会場で「THE ANSWER」の記者が本人を直撃。初めて体験した日本での日々や、侍ジャパンへの期待を全3回で聞いた。

 最終回となる今回は、球場で会った日本ファンの素晴らしさに加え、来日してからの驚きの日々について回顧。WBC期間中、最も注目された海外記者の一人となり「楽しくて、ちょっと困惑する」と表現した日本の体験談を語ってもらった(※1)。(取材=THE ANSWER編集部・鉾久 真大、宮内 宏哉)

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 日本の球場の雰囲気は、聞いてはいたけど体験したことはなかったんだ。昨年韓国に行く機会があったから、応援歌がどんな感じかはちょっと知っていたけど、東京ドームは全然違うね! 日本のファンが対戦相手に示す敬意に本当にびっくりしたよ。

 試合前の練習のときからそうだし、良い試合をした後のチェコ代表やオーストラリア代表を彼らがどれだけ愛していたか。とても素晴らしいことだね。

 それから、まだムネタカ・ムラカミ(ヤクルト・村上宗隆)の応援歌が頭から離れないんだ(笑)。あの曲がお気に入りなんだよ。特に(東京Rの)最終日はトランペットや応援歌がとても大きく聞こえて最高だった。日本のファンや球場の雰囲気は刺激的だったよ。あの凄さは現場で感じてみないと。

 オオタニへの声援はそれほどだったと誰かが言っていたんだ。なぜかと言うと、みんなスマホを出して写真や動画を撮ろうとしていたから拍手をする余裕がなかったからって。実際そうなんだろうなと思うよ。あの雰囲気は無敵だ。誰もかなわないね。

 僕がツイッターで日本について発信したことが話題になって、本当に困惑したよ(笑)。予想外だったし、なんであんなに注目を集めたのか分からない。

 でも、本当に楽しかったね。たくさんお菓子を貰ったんだ。球場に向かっているときに他のメディアの人から「お菓子あるよ」って貰ったり。アンビリーバブルだね。全く予想だにしないことで奇妙だったけど、楽しかったよ。

 みんな優しく、良くしてくれて歓迎してくれた。これを食べるべき、あれを試すべきっていっぱいオススメしてもらったんだ。残念ながら全部を試すことはできなかったけどね。だからニューヨークに帰ったら、日本ショップに行ってなにがあるか見てみないといけない。

 家族にも話したんだけど、「一体何が起こってるの?」って感じで(笑)。これが私の今回の旅のお土産だね。楽しくて、ちょっと困惑する、そんな経験だったよ。

【※1】インタビューは3月17日(日本時間18日)

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)