国道6号「小美玉道路」概略ルート決定 水戸〜土浦の「バイパス歯抜け区間」10kmの整備へ一歩
事業着手に向けいよいよ準備手続きが始まっていきます。
概略ルートが確定へ
小美玉市内で渋滞する国道6号(画像:国土交通省)。
国土交通省 関東地方整備局は2023年3月10日(金)、局内の委員会にて、検討が進められている茨城県中部の国道6号「小美玉道路」について、現道拡幅ではなく「バイパス案」を採用する方針に決定しました。
小美玉道路は、JR常磐線と並行する国道6号の高規格化事業のひとつ。県内では牛久土浦バイパス、土浦バイパス、水戸バイパスなどが開通済みのほか、現道の4車線拡幅も取手市内や勝田拡幅をはじめ、順次完成している状況です。そのなかで、石岡市〜小美玉市〜茨城町にかかる約10kmの区間はまだ手続きが進んでいない状況でした。
事業化の前段階である都市計画決定や環境アセスメントを進めるため、国は2020年度から概略ルート決定に向けた調査検討を本格化。地元ヒアリングなども経て、いよいよ今回正式決定となりました。
国道6号の現道とは異なるルートで新設されるバイパス。概略ルートは、石岡市と小美玉市の市境である園部川付近から東側に分岐し、小美玉市役所付近へまっすぐ接続していく形になります。そこから茨城町までは現道拡幅となり、その先は「茨城町バイパス」として、別途4車線拡幅の検討が進められています。
完成すれば1日18000台近い市内の国道6号の渋滞緩和が期待され、さらに年間76万人が利用する茨城空港へのアクセス道路との接続も向上が図られます。
今後、この概略ルートをもとに、茨城県で都市計画決定など手続きをおこない、そのあとにいよいよ着手という順序で進められていく予定です。