50代からは、小さな冷蔵庫で上手に収納のやりくりを。ひとり暮らしの人も参考に
50代でコンパクトな暮らしを目指す人、また、新生活でひとり暮らしを始める人に役に立つ、小さな冷蔵庫の上手な活用法を紹介します。小さな庫内を収納グッズや保存容器で使いやすくしましょう。収納のプロ・ライフオーガナイザーの田川瑞枝さんが、自宅の冷蔵庫の使い方を交えてアドバイス。調味料を最小限に持つ工夫も。
100均収納グッズで、食材をいつも固定の位置に
小型冷蔵庫は、棚板の枚数が限られるので、つい奥まで食材を押し込んで入れてしまいがちです。庫内の状態はものが取り出しやすく、なにが入っているのかひと目でわかるようにしたいですね。
50代になった筆者は、夫婦ふたり暮らしになったタイミングで、146Lの小型冷蔵庫に置き換えました。冷凍室が大きめで、野菜室のない2ドアタイプ。冷蔵庫は可動式の棚板が1枚、引き出し1つのタイプです。
わが家の工夫は、42�僂涼�幅にぴったりの収納グッズで、仕切り枠をつくったこと。その枠の1つでもあるファイルボックスの中は、さらにブックエンドや紙コップで仕切るといった具合に。置いた食材が崩れにくくて、便利です。
上段は、高さ8�儖米發凌�材置き場に。定番食の納豆やヨーグルトを置いてきます。「買ってきたらここに入れる」と決めているので、取り出すときも迷いません。
下段は9�冑�と5�冑�のファイルボックス、18�冑�のトレーで仕切りをつくりました。9cm幅のファイルボックスには、セリアのボトル3個でお米を収納。
4人家族で使うような標準的な冷蔵庫だと、ドアポケットに調味料入れのスペースがありますが、わが家の小型冷蔵庫は、ドアポケットが狭いので、調味料もボックスに入れています。
5�冑�のファイルボックスは、薄い食材を立てて収納するのに便利です。
ボックスやトレーを使うメリットは、「掃除がラクになる」「ものが倒れてこない」「引き出して奥のものが取りやすい」の3つ。時短家事にもなります。
保存容器は重ねやすいものを選ぶと便利
狭い庫内だと、買ってきたものを入れるときに、とりあえず押し込んでしまいがちです。これだと、料理に必要な食材を、冷蔵庫の中で探さなくてはなりません。
ドアをあけている時間も長くなり、庫内の温度を上昇させてしまいます。
そこで筆者は、買い物から帰ってきたら、今日食べるぶんを取り分けて、残りは保存容器に移し替えることにしています。
保存容器は、適当に選ぶとムダなスペースが発生するうえに、重ねられないことも。
筆者が使ってよかったと感じた製品は、長方形タイプです。これはイワキのパック＆レンジ浅型ハーフ。100均トレーにシンデレラフィットでした。
長方形タイプは、幅をとらずに奥行きを生かした収納ができます。庫内にムダが生じず、かつ、すっきり整理しやすいメリットが。
ちなみに筆者は、小鉢のような保存容器も愛用。そのまま食卓に出せるので、食器代わりになります。
食品トレーに入ったお肉などは、そのままだと幅を取ります。
保存容器に移し替えることでスペースに余裕が生まれ、ほかの食材を入れることができます。
同じサイズを数個用意すると、重ねても安定するので安心して使えます。
調味料を最小限にすると、冷蔵庫に余裕ができる
冷蔵室の容量に合わせて、調味料のサイズを選ぶのも重要です。使いきれる量のミニサイズの調味料は、小型冷蔵庫の中でもジャマになりません。
筆者はかつて、「つい買ったけど、使いきれなくて賞味期限をきらした」経験があります。捨てるのがとてももったいなかったので、それからは定番の調味料だけを買うようになりました。
ドレッシングは、酢、油、醤油を混ぜると買わずにすみます。焼肉のタレを買ったら、肉だけでなく魚や野菜炒めにも使って、早めに使いきります（これをやると、同じ味に飽きて、タレそのものを買わなくなりました）。
調味料が必然的に最小限になると、冷蔵庫の中もシンプルに。死蔵品、賞味期限切きれがなくなりました。資源ごみとして捨てるときも、かさが少なくすみます。
小さな冷蔵庫でも、賢く使えば、快適収納が可能です。キッチンに立つのが楽しくなるような冷蔵庫にしたいですね。
