多摩川沿いに″甲州街道抜け道″誕生へ「狛江国立線」先行区間が事業化準備中
サントリーのビール工場と府中市場の間を抜けていきます。
まずは「是政〜かえで通り」
狛江国立線の完成イメージ(画像:東京都)。
東京都が府中市内で進めている都市計画道路「狛江国立線」が事業化に向けて進展しています。2月21日に地元向け事業説明会が開かれ、3月に入って資料が公開されました。
この道路は、都の優先整備路線にも指定されている約4kmの路線で、稲城大橋付近から西武多摩川線の是政駅北側まで開通済みの道路がさらに西進し、鎌倉街道の関戸橋北詰を経由して、野猿街道の四谷体育館東交差点へつながるルートです。
全通すれば、調布から国立にかけての新たな東西軸となり、国道20号をバイパスする機能が期待されます。また中央道の国立府中IC・府中スマートIC・稲城ICへのアクセス道路としての役割もあります。都市計画機能として、延焼防止や災害時の東西連絡ルートの確保も図られます。
このうち今回事業化に向けて測量作業が始まるのは、是政〜かえで通りの約1.3km。府中街道から西へ分岐し、JR南武線とアンダーパスで交差。サントリーの武蔵野ビール工場と府中市場のあいだを抜けて、かえで通りが直角に折れ曲がっている部分へ到達します。2車線で整備されます。
残りの西側についてはまだ動きが見られていませんが、2018年の都議会で都は「鉄道や、府中市の都市下水路と交差していることから、協議を進めております」としています(残り区間では京王線と交差)。