ちなみに輸出国ランク9位には韓国の名が。

今年は3位で過去5年間でも14位に急浮上!!

 スウェーデンにあるストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は現地時間2023年3月13日、各国の武器輸出入に関する報告書を公開し、そのなかで、ウクライナが武器輸入国の3位に急浮上したことが明らかにしました。


ウクライナに供給される予定のアメリカの主力戦車M1「エイブラムス」(画像:アメリカ陸軍)。

 通常、この調査報告は5年間の武器輸出・輸入を独自データで算出していますが、今回特記事項としてウクライナがクローズアップされました。報告書によると、同国は2021年まではごくわずかな輸入量でしたが、2022年2月のロシア軍によるウクライナ侵攻が始まってから、アメリカや他の欧州諸国からの輸入が急増し、カタール、インドに次いで3番目の武器輸入国になりました。

 これにより、ウクライナは過去5年間(2018〜2022年)の武器輸入国家ランキングでも14位となり、世界の武器輸入の 2% を占めました。なお、ウクライナだけで欧州への2022年の武器輸入の31%を占め、寄付を含むウクライナの輸入は、昨年60倍以上になるそうです。

 また、欧州全体としても過去5年間で、それ以前の5年間(2013〜2017年)と比較して約5%、増加したそうです。なお、世界全体の輸入は5%減少しています。

 ちなみに、5年間の上位輸出国としては1位アメリカの40%を皮切りに、ロシア(16%)、フランス(11%)と前回調査(2013〜2017年)と順位に関しての変化はありませんでしたが、ロシアのシェア22%から16%に減少、アメリカのシェアは33%から40%に上昇し、フランスも7.1%から増加しました。また、4位の中国、5位のドイツも輸出量は前回調査よりマイナスとなっています。