建売住宅に8年住んで実感、購入時にやっておけばよかったこと
建売住宅に暮らして8年。入居前に手をつけずにあと回しにして後悔したこと、業者に依頼せずに自分で解決しようとして失敗したことを日刊住まいライターが語ります。駐車場の砂利、敷地内の雑草、宅配ボックス不在の生活…。ちょっと気になる問題は、住んでから自分でなんとかしよう。そう思っても、一旦、新居での生活が始まってしまうと意外に腰が重くなってしまうもの。早めの対応が大事です。
外回りにまつわる不満＆不便
公共交通機関の便利さが決め手となって、8年ほど前に建売住宅を購入した筆者。家には夫婦ふたりで住んできます。
購入時には、住んでから変えればいいかと思っていたけど予想以上に大変だったこと、また、あと回しにしたことを後悔した点、さらに住んでみて初めて気がついた不便さ…などについて語ります。
●駐車場の地面の仕上げ
こちらの写真は、現在の筆者宅の駐車場。購入した際には、一部がコンクリートで、その間に芝生が敷かれていました。
見た目にはきれいかもしれませんが、管理が大変なので早々に芝生を撤去。筆者と同じようなタイミングで建て売りを購入したお隣さんも同じく、早々に撤去していました。
芝生があった場所には防草シートを敷き、砂利をまきました。しかし、砂利を固めていないためクルマを出し入れするときに砂利が荒れるし、結局、雑草も多少生えます。予算はかかりますが、コンクリートで埋めてしまえばよかったと後悔しています。
●家回りの雑草対策
家の周囲は、引っ越し翌日になんの知識も持たないまま自分で砂利を敷いてしまいました。おかげで、数年たつと雑草が生え放題に。しかも狭い場所の草抜きはやりにくく、かなり体力を消耗します。
そんなわけで業者に依頼して、家の周囲の4辺のうち2辺に、防草シートを敷いたり、砂利を敷き直したりしてもらいました。本当はすべてやってもらいたかったのですが、予算的に2辺が精一杯でした。
しかし、それから年月がたった今、日当たりのよい部分は、再び雑草が生えてくるようになりました。これだったら、イニシャルコストはかかっても、コンクリートやレンガにして、年月がたっても雑草に悩まされない環境すればよかったのか？
しかし、砂利を踏む音は、防犯に役立ちます。なので、ある程度は仕方のないことだと思って、ガマンすることにしています。
●宅配ボックスの設置とポストの変更
最近の住宅はデフォルトでついてくるのかもしれませんが、筆者宅には宅配ボックスがありません。筆者はネット通販をよく利用するので、宅配ボックスが欲しかったです。やはり、玄関前での置き配だと心配…。
また、郵便ポストがダイヤル式で大変使いづらいため（数字を合わせる位置が微妙にずれたり、回転方向を間違えたりしやすい）、こちらも入居する前に、販売会社を通じて業者に依頼するなどして交換しておけばよかったなと思います。
室内のDIYと違い、エクステリアのDIYは、ネジ1本も含めて、なにを使えばよいのか（サビや耐久性をより気にする必要がある）わからないことも多いもの。宅配ボックスや郵便ポストの設置は、素人に難易度が高いと気づきました。
ホームセンターのスタッフに確認する、あるいは、業者選びをする手間を考えると「また今度」を繰り返し、結局、なにも変えることなく今に至っています。
頼めばよかった！オプション系の工事
●カーテンレールは予想以上にやっかい
住宅購入時、カーテンレールはついておらず、オプションでした。家族で協力してつけましたが、けっこうな労力が必要だったこと、壁の下地が石こうボードなので素人ではあまりうまくつけられなかったことから、業者にお願いしなかったことを後悔しました。
レールなどをとりつけなくてもいい、つっぱり式のロールスクリーンなどもあるので、いろいろ検討してみてもよかったと思います。
●洗面台のパーツをはずしてもらっておけば…
洗面台は、建売住宅らしい、ごくありきたりなものが設置されていて、家を買った当初から、はずしてセルフリフォームしようと考えていました。
そのつもりなら、業者に頼んで、入居前にはずしておいてもらえばよかったのですが…。依頼することなく、入居することに。でもいざ、使いだしてしまうと、はずしたものを処分するのは大変だし、そもそも交換自体面倒に。
結局、「高いものだし、しばらくは使うことにしよう」という気持ちになりました。劣化が気になるようになったら、プチリフォームをして、取り替えようと思っています。
住んでから気づく、コンセントが欲しい場所
この話に関しては、「購入時にやっておけば」という話からズレますが…。電気のコンセント。ここにあれば、と思うところがたくさんあります。こまかい話ですが、きっちり見ておけばよかったなと反省。
とくにキッチンは、調理台付近にコンセントがひとつもないのが不満です。リビングも、床に近い低い位置にはいくつかありますが、どこか1か所だけでもスマホの充電などがしやすい高さにあれば便利だったでしょう。
建売住宅なので、もちろん、コンセントのための追加工事は基本的には現実的ではありません。住宅を購入するかを決める段階で、チェックすべきポイントでした。
住宅を検討するとき、大型の設備や家具の配置などはこうするといいな、ということが想像しやすいですが、こまかいところは、住んでみないとわからないことも多かった筆者。失敗や後悔をしないようにマイホームを手に入れるためにも、この経験談をぜひ参考に。
