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弁護士の名を騙った不審な請求文書が各所に送られているとして、第一東京弁護士会は3月15日、金銭を支払わぬよう注意喚起するお知らせをウェブサイトに掲載した。ネットで検索すると、地域を問わず多数送りつけられているようだ。

文書は「【最終警告】損害賠償金の支払いのお願い」と題されたもので、同弁護士会に所属する唐澤貴洋弁護士の名前が記されている。

同会の調査によると、唐澤弁護士が作成した文書ではないといい、何者かが弁護士の名前を騙って虚偽内容の文書を送付した悪質な事案と考えているという。唐澤弁護士に対する個別の問合せは控えてほしいとしている。

唐澤弁護士はこれまでにも、ネットで殺害予告を受けたり、名前を騙って爆破予告をされたりしている。すでに警察に相談しているといい、取材に対して、「社会を混乱させる行為に名前を利用され、憤りを感じている」と話した。

文書が届いた人から相談を受けたという関西の弁護士によると、「裁判所に確認したところ、存在しない事件番号だった」。今回のような文書の作成・送付は、偽計業務妨害罪などに問われる可能性があるという。