総生産数5000機超えも目前に

ヨルダンやブルガリアなども採用した最新型

 アメリカの大手航空機メーカー、ロッキード・マーチンは2023年3月11日、F-16「ファイティング・ファルコン」戦闘機シリーズの最新型F-16ブロック70(複座型はブロック72)の納入式典をサウスカロライナ州グリーンビルで行ったと発表しました。


バーレーン空軍向けのF-16ブロック70/72(画像:ロッキード・マーチン)。

 F-16ブロック70/72の最初の顧客となったのはバーレーン空軍です。バーレーンは、この最新モデルを16機購入する契約を結んでおり、去る1月24日に初飛行を果たしています。

 なお、2023年3月現在、バーレーンを含めて6か国がブロック70/72を採用しています。直近ではヨルダンがF-16ブロック70/72を12機調達する契約を結んでおり、ブルガリアもこのモデルを8機追加調達する契約に署名していることから、これらを含むと、F-16ブロック70/72のバックオーダーは148機あるそうです。

 F-16の原型、YF-16が初飛行したのは半世紀ほど前の1974年2月2日(非公式では同年1月20日)のこと。母国アメリカを始め、世界約30の国と地域で採用されており、ライセンス生産なども含めると総数は約5000機にものぼるベストセラー戦闘機です。