米Qlikは3月8日、企業のクラウドアナリティクスやデータ統合のニーズに対応するため、数百種のSaaS(Software as a Service)アプリケーションとデータソースに対するデータアクセス・取り込み機能を継続的に拡張する戦略として「Connector Factory」を発表した。

すでに同社ユーザーはの250種以上の既存コネクタを利用しているが、2023年中にはQlik Cloudデータ統合のコネクタがさらに100種追加される。

一般的に市場には、400種を超えるデータベースや数千種におよぶパッケージ化されたレガシーアプリケーションが出回り、個々のAPIも頻繁に変わるため、企業のIT、アナリティクス、データエンジニアリングのチームは複雑なデータ連携処理に多大な時間とリソースを費やしているという。

そこで、Connector Factory専門の研究開発チームは、独自のテクノロジーで負担を軽減を図るため、標準のAPIを介して最も利用されている、さまざまな戦略的エンタープライズソース用のコネクタを開発。

これにより個別の統合作業を解消しつつ、多くのデータから的確なインサイトを取得することを可能としている。

3月7日の事業説明会でプレゼンテーションを行ったQlik CPO(最高製品責任者)のジェームズ・フィッシャー氏は「多くのユーザーは、クラウドアプリケーションを活用し、ビジネスで意思決定ができるようにすることを求めており、クラウドコネクティビティへの投資は重要だ。ビジネスクリティカルなデータに容易に接続可能とし、Connector Factoryは、新たなコネクタやデータソースの追加を深度と速度を持ってできるように開発した」と説明していた。

「Connector Factory」はクラウドアプリケーションへの接続性を容易するという

今後、2四半期中に最初の提供を予定しており、NetSuite、Workday、SAP SuccessFactors、Salesforce、Epic、Cerner、OSIsoft、ADP、SAP Ariba、HubSpotといった30種のエンタープライズアプリケーションに対応する。

今後も2023年末までConnector FactoryでQlik Cloud データ統合のコネクタを継続的に提供し、新しいソースに対応する予定としている。