40代、忙しい毎日のなかで「自分時間」をつくる4つのコツ。子どもの受験対策にも
家事や仕事、育児などで忙しい日々。好きなことをする時間は、自分でつくらなければ「ゼロ」になってしまいます。整理収納に詳しいブロガーのフネさんがご自身の体験を教えてくれました。
「自分時間」「自分の場所」におこもりするコツ
「なにかの作業をしたいときに、家の中ではなかなか集中ができない…」そんなことはありませんか? 私も子どもたちに話しかけられたり、おなかがすいて席を立ったり、目についた家事をしてしまったりと、なかなか集中できません。
今日帰宅したら絶対これをやろうと思っていたのに、気がつくと夜10時に…。いつもそんな感じです。
今回は、そんな私が「自分時間をキープする方法」についてやっていることをお伝えします。
●1:最初に「自分時間の枠」を取ってしまう
たとえば読書したいと思っている場合。簡単な時間の枠をつくり、「◯時から◯時までは読書をするためだけの時間」とあらかじめ決めてしまいます。
毎日でなくてもいいし、時刻ぴったりにスタートできなくてもいいんです。
「帰宅後すぐから1時間」
「水曜日の夜10時からの1時間」
のように、自分のやりたいことだけをする「時間の枠」を一週間の中で決めます。
なにがなんでもその時間は死守する、という覚悟が必要。
家族にも公言しましょう。「今日は10時から読書タイムなのでね、なにかあればそれまでに言ってね。それ以降受けつけません!」というように。それまでに家のことは終わらせるモチベーションにもなります。
●2:「自分の場所」を確保する
次に、「自分時間」でやりたいことをする場所を決めます。
リビングは難易度が高いです。私の場合、リビングにいるとちょっとお腹がすくとすぐに立ち上がり、キッチンに向かってしまうからです。
また、だれかが帰宅するたびに会話して中断しますし、宅急便が来ると対応しますよね。
このようにリビングはいろんなものが近くにあって、みんなが集う場所ですので、短い時間集中したいときにはちょっと不向きです。
なるべく家族から見えない場所がいいですが、そういう場所がないなら、リビングに背を向けて壁側を向きましょう。見えるといろいろと気になってしまいますから。
「資格の勉強をする」「趣味のハンドメイドに取り組む」などしたいことによりますが、テーブルや専用スペースがあると、「自分時間モード」にスイッチできます。
●3:もっと集中したいなら「音」を遮断
家族の協力もいるのですが、できればイヤホンのノイズキャンセリングなどで音を遮断しましょう。集中力を下げるのは、家族の会話やテレビの音です。
「カフェなどの雑音はかえって集中できるのになぜ?」と思いますが、カフェではだれかがあなたに話しかけたり邪魔をしてきたりすることはないからです。カフェの雑音は「自分には関係ない音」なので安心して作業できるのです。
家族の音はそうはいきません。いつ話しかけられるかわからないということ自体が集中力を妨げます。
というわけで、家族の気になる音を遮断して、雨の音のBGMでも聞きましょう。
●4:「自分にこもる」前にするべきこと
・絶対に席を立たない対策
空調を整え、トイレもすませます。喉が渇いたり小腹がすいたりしそうなら、飲み物やちょっとしたお菓子など、席を立つことがないように用意しておきます。
・宅急便はインターホンでのみ対応
昼間なら宅急便などの対応のためにインターホンも手元に置いておきます。私は「玄関前に置いてください」とお願いしていますが、貴重品でなければ今はハンコがなくても問題ないです。冷凍冷蔵品は仕方がないので取りに行きましょう。
無視して不在にするのは再配達の手間をかけてしまうことや、こちらの再配達手続きの手間など結局対応しなければいけないのでおすすめしません。あとのタスクは1つでもなくしましょう。
もちろん、宅急便対応をほかの家族に頼めるならお願いしましょう。
・いちばん厄介なスマホは通知OFFに
スマホは集中モードなどで通知OFFにすることをおすすめします。いちばん邪魔してくるのがじつは自分のスマホです。
集中モードにして友人からのLINEやTwitterの通知はこのときはきっておきましょう。音だけ消しても画面で通知に気づくたびに気になるので、通知自体をきります。
簡単なのは「機内モード」です。機内モードはWi-Fiを含むすべての通信をカットできるので、映画館やコンサート会場、重要な会議中などにも役立ちます。電話もかかりません(アラームは鳴ります)。
機内モードでもWi-FiとBluetoothはON/OFFを自分で変えられるので、ワイヤレスイヤホンなどを接続して使うならBluetoothはONにしておきましょう。
面倒なら、音をきって箱に入れてしまうのも手。
●時間枠+αで自分を集中モードにきり替えよう
大切にしたい「自分時間」。どうしてもなんらかの邪魔が入り、なかなかうまくいきませんでした。
でも時間を決めて、空間を整えて、万全の準備をすることによって、「邪魔されず安心して作業できる自分だけの時間」がつくれます。
これは勉強にも使えるので、お子さんにもやってみてください。娘の中学受験のときに、「ここは社会を覚える場所」などと決めてきり替えをしました。
勉強スペースは、ほかの参考書や私物がないところ。暗記にデスクはいらないので、2階への階段の途中でもいいんです。
ちょっとずつの繰り返しでも、続けることで1年で何十時間、何百時間の「自分時間」となります。ぜひ試してみてくださいね。