バブリーキャラでおなじみの平野ノラさん。元汚部屋出身だった過去から一転、今はすっきりした部屋に夫と娘と暮らし、片づけ本を出すほどの片づけ達人に。そんなノラさんが、片づけられない読者のお悩みをバブリーに解決します!

片づけを通して家族を照らす太陽になろう!

家の中を片づけたいときに判断に困るのが、家族のもの。今回は、自分以外のものの片づけについて教えてくれました。

【写真】節分のときのノラさんと娘さん

●今月のお悩み

母はものを捨てられず、整理ができない人で、母の部屋を片づけられずに困っています。どう考えても不要なものも必要と言って捨ててくれません。(豆大福さん・61歳・茨城県・夫と母と3人暮らし)

わかります! 家族がいて、片づけを進めていくと必ずどこかでぶつかる悩みでもありますね。
「自分以外の家族が、ものをため込んで捨てられなくて一向に片づかない」「部屋をスッキリキレイに維持したいのに、家族に邪魔されている」と感じてイライラしたり、家族に当たってしまうことも。私も以前はそうでした。でも、片づけをもっと深くつきつめていくと逆に気にならなくなるんです。

●他人のものの価値はあなたが決めることじゃない!

片づけてほしいがために、他人のものをガラクタと決めつけたり、頭ごなしに片づけろと言ったり、片づけられない性格を責めたりしていませんか?
こっそり捨ててしまおうなんてもってのほか! 家族の信頼関係にヒビが入ってしまう可能性もありますし、片づけへの拒否感を強めるばかりで、これでは悪循環に!

以前、私はハズバンドの本や雑誌や漫画を一緒に片づけました。
持っていたら幸せか? もう一度お金を出してでも読みたいか? 1冊ずつ手に取って向き合ってもらった結果、当初は「1冊も捨てるのはない」と言っていたのに、134冊から53冊まで減らせました! このとき私は一切捨てろとは言わず、ほめながら仏に徹することに。私にとっても成功体験でした。

●家族のものが片づく3つの考え方

(1) 片づけが得意な人こそ理解して寄り添ってあげよう

「片づけ脳」の能力は人それぞれ。家の中の心地よさは、人によって大きく差があります。片づけ上手な人の「こうあってほしい」という基準が、家族には高すぎていたりすることも…。基準は急には合わせられません! 私やあなたにも片づけられない時代があったはず。片づけ道の数歩先を歩いている我々が優しく寄り添い、側で見せていくしかない!

(2) 1人暮らしじゃない限り、家全体は家族のものと割りきる!

日々のストレスをなるべくためないため、家の中に癒しの空間をつくりましょう。あなただけの聖域が必要です!
一部分だけ、「ここだけは誰にもじゃまされない」「だれも汚してはならない」「ものを持ち込んではいけない」場所であることを家族に宣言し、自分だけのテリトリーをつくります。家族の同線とかぶらず、頻繁に目にする場所がおすすめです。

(3) 片づけは周りの人を巻き込む不思議な力をもっています!

片づけをがんばっていると、片づけや収納方法を工夫して、家族にもかんばらせようとつい奮闘しがち。ですが、片づけをやってもらうより、すばらしさを見せて行くしかない!押しつけではなく、「片づけたら気持ちも心地もいい」と体感してもらうのがいちばん。
また、機嫌がよくなったり、オシャレが楽しくなったり、新たな目標を持てたりなど、片づけで変わった自分を見せていきましょう。他人は変えられないけど、自分の変わった姿は見せられる! 片づけができるあなたならきっとできますよ!

●今月のノラさん

節分は、娘にはセールで買った赤いワンピースに、母がつくった赤鬼を着せました。赤いワンピースはクリスマスも使いまわす予定!

口紅の整理方法。フタをあけなくても、何色かがわかります。メイクさんの真似してみました!

ただいま、平野ノラさんに解決してもらいたい、片づけのお悩みを募集中です。ご応募いただいたお悩みは、今後の連載で解決させていただきます。ぜひご応募ください!