ソファセットを置かず、テレビも壁かけにすれば、リビングは広々として柔軟な使い方ができます。2年前に地元工務店で家を建てた日刊住まいライターが、そんな自宅を紹介。来客の際に大人数で楽しく食事ができて、ダンスの練習や子どもたちの遊び場としても使っています。床にものが少ないから、掃除もラク。フレキシブルに使えてすぐ片づくリビング、ぜひ参考に!

暮らし始めて2年、ソファセットの必要性は感じない

筆者は2年前に地元工務店で家を建てました。妻と子ども2人(建築当時7歳と4歳)の4人で暮らしています。

まだ子どもが小さいこともあり、新しい家で住み始めるタイミングで、いい家具を買いそろえるという考えはありませんでした。すぐに傷つけられたり、汚されたりすると思ったからです。

ソファセットについても妻が最初はいらないという意見だったので、まずはない状態で暮らし始めました。暮らして始めて2年たちましたが、今もソファセットの必要性は感じていません。想像もしていなかったことですが、ないことでメリットがたくさんあることがわかったからです。

さっそく筆者の家の、ソファセットのないリビングでの暮らしについて紹介していきます。

 

ビーズクッションならすぐどけられて掃除もラク!

じつは妻の意見からソファセットなしでの生活がスタートしましたが、そのうち買うことになるだろうと思っていました。しかし暮らし始めてみると、まったく不便を感じないどころか、暮らしやすさを実感しています。

わが家のリビングは17畳。現在、ソファセットの代わりにビーズクッションを置いています。それで十分くつろげています。ちなみに置いているビーズクッションは、無印良品のもので大1つ、小2つ。

床暖房を採用しているため、床でごろごろしていることが多いのですが、固定して使うソファがあったらできなかったと思います。

また、わが家はルンバで掃除をしています。そのため、ルンバが通れる脚の長いソファを購入するか、ソファセットをずらして掃除をする必要があったと思います。ビーズクッションなら、ルンバをかけるときにどければよいだけ。手間がかかりません。たまに手動の掃除機をかけるときも、ソファセットがないので、とてもかけやすいです。

 

テレビも壁かけにしたことで、来客があっても広々!

リビングでソファと並んで、場所をとるものにテレビがあります。筆者の家では、このテレビも壁かけにしました。これでリビングはすっきり広々。ビーズクッションをどけるのみですぐに広いスペースをつくることができます。

来客があって大人数で食事をするときもラク。ダイニングテーブルを移動し、サブテーブルもプラスすれば、まるで宴会場のようになります。

 

リビングが毎日楽しく遊べるスペースに!

普段は子どもがリビングでなわ跳び、鉄棒、ブランコ、カードゲームやボードゲームを広げて遊んでいます。ときにはテレビでYouTubeを観ながら、家族でダンスをすることも。スペースが広いことで毎日楽しく遊べるリビングスペースとなっています。

こうした使い方も、ソファセットを置かず、テレビを壁かけにしたから可能になったこと。ソファやテレビを置いているリビングでも、移動してどかすことはできるでしょう。しかし、ほぼ毎日となると面倒で、こうはいかなかったと思います。

コンセントを床に設置しなかったことに後悔

夜は大体ビーズクッションに横になったり、座りながらテレビをみたりパソコンをしたりすることが多いわが家。テーブルは置いていませんが、飲み物を飲んだりするときには小さいサイドテーブルを出せば、問題ありません。

ただ、不便に感じることがあります。テレビを観ながらスマホをいじっている際に、充電しようと思っても、コンセントが壁にあるので、自分のお気に入りの場所からは届かないのです。延長コードを出しておくのも見た目上よくありません、そこで、どうしても必要なときには、モバイルバッテリーを利用しています。

スマホの際にはそれで十分ですが、パソコンを充電しながら使用したいときにはそうは行きません。この問題を解決するには、床にコンセントを用意しておけばよかったと感じています。

リビングにソファセットを置かなかったことで、さまざまな使い方を楽しんでいるわが家。おそらく子どもが家にいる間は、購入することはないでしょう。もし年をとって床に座るのがつらくなったら、ソファの購入を検討するかも…必要性はその程度です。

ソファセットは、入居に合わせて購入するのではなく、まずは暮らしてみてから検討する。わが家の場合、これを実践したのは正解だったと思います。