疲れた日は家事の手を抜いてラクをしませんか? アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストの本多めぐさんが、罪悪感なくサボれる「最低限の家事」について教えてくれました。

疲れたアラフィフに。「最低限の家事ルール」で罪悪感なくサボれる

体力気力が落ちてくるアラフィフ世代。若い頃と同じように家事をできる日もあれば、疲れていて心底無理…という日も。でも、疲れたからといって掃除をサボったり料理の手抜きが増えると、罪悪感をもってしまいますよね。

【写真】「野菜を切ることはできる」日の夕食は、これでOK

疲れて家事をしたくないときは自分を責めずに、また無理にがんばらないよう、「最低限のここまでやる家事」メニューをつくるのがおすすめ。
心もラクになりつつ、最低限のラインはキープしているので、罪悪感を感じにくくなります。効率よく「予定を組んでサボる」イメージですね。

では料理、掃除、洗濯にわけて「最低限ここまでやるアラフィフの家事例」をご紹介します。

 

●最低限の家事1:クタクタ度別に料理をサボる4つの方法

家事のなかで、「料理」はいちばん手を抜ける部分です。外食したりデリバリーを頼むことで、完全に作業を手放すことができるため。本当に疲れているときは、迷いなく外食するかデリバリーを頼みましょう。

もっと言えば、毎週の予定に組み入れて計画的に休んでしまうのもおすすめ。「日曜日はデリバリーの日」、と決めてしまうのもよいと思います。外食もデリバリーも、目先が変わり好きなものが食べられて、家族が楽しみに感じてくれますよ。

また、弁当や総菜を買うのもアリ。たとえば日曜日の午後は家族と買い物に行き、好きなお弁当や総菜を選んでもらう。家族と一緒に買物とその日の夕食の準備までできちゃいます。重たいものを持ってもらうこともできますね。

疲れているけれど少しならがんばれるという日は、「超簡単メニュー」にしましょう。チンするだけの冷凍食品や、焼くだけのギョーザなどをメイン料理に。メインがあれば、あとはサラダを添えるだけでもいいですね。

私は仕事が忙しかったとき、よく冷凍ギョーザを焼いていました。焼くだけでメイン料理ができて、なおかつ安いんです。アラフィフになった最近は、切り身の魚を焼いたり、エビシューマイをレンチンしたり、あっさり系にシフトしています。

鍋料理、焼肉、お好み焼きなどのホットプレートを活用したメニューなら、作業は「材料を切るだけ」でOK。
冬場は鍋料理がおすすめ! 手順が簡単で計量もほとんど不要なうえ、野菜が食べられてヘルシー。鍋の素をいくつかそろえておくと目先が変わって飽きないですよ。

・外食やデリバリーに頼る
・家族で弁当や総菜を買いに行く
・ギョーザなどの冷凍食品をメインにサラダを添える
・材料を切るだけ、ホットプレートや鍋

クタクタ度に合わせて試してみてくださいね。

●最低限の家事2:掃除は3か所だけサッとふくと気持ちがラクに

掃除は体をいちばん動かす家事です。なので疲れた日こそ休みたいですよね。
目立つところだけ押さえましょう。ポイントは「水回り」「家族が食事をする場所」「目立つ場所」の3つです。

まずは「水回り」です。台所や洗面所など水がはねて汚れが目立つ場所は、顔を洗ったり歯磨きのついでにサッとふき掃除します。洗面所の床に落ちている髪の毛は目立つので、コロコロやホウキなどで軽く掃除する。
お風呂も髪の毛だけ拾って、浴槽にシャワーをかけ汚れを流してすませる。

次は「家族が食事をする場所」です。食事をするテーブルはサッとふく。家族が食事をするテーブルは、食事をする場所なので汚れがつきやすく、目立ちます。また衛生的にも食卓の上はキレイにしておきたいもの。食事前にサッとひとふき。
フキンを洗うのが面倒なら、使い捨てのキッチンダスターに替えてしまうのも手です。

最後は「目立つ場所」です。黒っぽい家具についたホコリは目立つので、テレビやパソコンのホコリをサッとはらう。このくらいにして、目立つゴミがなければそれ以上どこも掃除しないでOKです。

子どもがいない大人だけの暮らしは、さほど家の中を汚さないので部分的な掃除でじゅうぶん。日中、夫が不在の家ならなおさらです。
子どもが走り回っていた頃と同じように、毎日掃除機をかける必要はありません。がんばっていた人ほど、昔の習慣が抜けないもの。一度、汚れ具合を目安に、本当に必要な掃除の分量を考えてみてもよいと思います。

・水回りをサッとふき掃除
・食事前にテーブルをひとふき
・テレビやパソコンのホコリをはらう

これだけでもやっておくと気持ちがラクになりますよ。

●最低限の家事3:毎日洗濯しなくてもいいし、あなたが洗わなくてもいい

洗濯のペースはご家庭によって違いますね。「毎日洗う派」の人と、ある程度「ためてから洗う派」の人がいると思います。

「毎日洗う派」の人は、ルーティンを崩すと次の日に量が増えて大変になるため、「量を最低限」にするのがおすすめ。
前日に着たものだけ洗って、タオルや大物は後日に回す。量を減らすことで、干す&畳む作業をラクにしましょう。

ドラム式洗濯乾燥機や、乾燥機をお持ちの方は、干す作業をカットすることが可能です。最近は電気代が高いので少し気が引けますが、手間暇をラクにするための機械なので、疲れた日こそ頼って。

次に、洗濯物をためてから洗う派の人へ、疲れた日はシンプルに洗濯を休みましょう! 元気な日にやればよいのです。お子さんがいて泥だらけの服があるならともかく、大人はそこまで派手に汚しません。

次の日に少し多くなりますが、体調をみながら洗濯量を調節すればOK。元気な日に複数回洗うのもよいですね。

また、シーツなどの大物は洗う頻度を落とすことで洗濯する量を減らせます。大きなバスタオルをやめてフェイスタオルにする、乾きにくいパーカーは着ないなど、そもそもの洗濯量を減らす工夫も有効です。

まとめてコインランドリーを使うのも手です。寝具なども一気に大量に洗うことも可能ですし、カラッと乾きます。
家で大きなものを干すのは年々億劫になるでしょうから、コインランドリー活用も検討してみては。洗濯物を持ち運ぶときはクルマを使ったり、家族の協力があるといいですね。

洗濯物は「だれの服か」がわかり、やらないと困る人が出てくる家事。そのため、手伝ってもらいやすい家事でもあります。分担できるなら、どんどんお願いしてしまいましょう。

・毎日洗う派は、量を最低限に
・乾燥機で干す作業を減らす
・ためてから洗う派は、疲れた日は休む
・シーツは洗う頻度を落とす
・大きなバスタオルをやめるなどの工夫も
・コインランドリーという手も
・家族で分担する

ぜひできることから取り入れてみてください。

 

●上手に家事の手を抜いて、罪悪感なく休みましょう

こんな風に、上手に手を抜きながら家事を回していきましょう。家族は掃除の手抜きはわからないし、洗濯を一日しなくても影響ありません。料理は外食にしたら逆に喜ばれるもの。
だれかひとりの努力=家族の幸せではありません。そう思うと、罪悪感なく休めるのではないでしょうか。
がんばりやの皆さんが、ラクになりますように。