『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』がお台場ビッグトップにて2月8日に開幕! 今回は一足早くESSEonlineアミューズメント担当・編集Yが取材。歓喜と興奮に包まれた公演の様子を見どころとともに徹底レポートします。

シルクの代表作『アレグリア』はとにかくすごかった…!

10月に『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』日本公演記者発表会が行われてから早5か月。とにかく開幕を待ち望んでいた編集Yですが、同じくこの日を心待ちにしていたという方も多いのでは? シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演は前作『キュリオス』からなんと5年ぶり! 今回の『アレグリア』は待望の来日公演というわけです。

●大変な日々を乗り越えて、実現した奇跡の公演!

「シルク・ドゥ・ソレイユ」は、1984年にカナダ・ケベックで誕生して以来、世界70か国450都市以上で2.15億人もの人々を魅了し続けているサーカス・エンターテイメント集団です。

独創的な世界観と、人間の限界まで追求した圧倒的なパフォーマンスはまさに唯一無二! 日本でもこれまで13作品を上演し、累計動員数はなんと1400万人以上を記録しています。

そして、『アレグリア』は、1994年に誕生し、シルク・ドゥ・ソレイユの世界進出のきっかけともなった不朽の名作。惜しまれつつ2013年に一度幕を下ろすものの、初演からその25周年を記念して2019年に『アレグリア-新たなる光-』として進化を遂げ、生まれ変わりました。

●アレグリアってどんな話なの?

アレグリアは、スペイン語で“歓喜”や“喜び”を意味します。作中では、「力の探求」や「変化への渇望」、「闇に対する光の勝利」をテーマに、変化する世界を駆け抜ける歓喜の旅が描かれています。

舞台は、王を失くし、かつての輝きを失った王国。国王の不在が続く中で、古い秩序を保とうとする傲慢な貴族たちと、変化・希望を求める若い世代との間で勢力争いに揺れ動いていました。そこに、かつて王に仕えていた道化師(ミスター・フルール)は、自分が正当な王位継承者だと思い込み、不器用ながらも王のように振る舞います。

保守的な貴族たちは自分たちの才能を誇示し、この国では“変化は好ましくない”と新たな国王にわからせようとします。

しかし、そこに立ち向かったのが、力のバランスを変えようと若者達です。彼らの明るい世界への渇望や希望が、堕落した王国に光と調和をもたらしやがて再建へと向かう…というのが簡単なストーリー! もちろんストーリーを把握してなくても楽しめますが、ある程度把握しておくとさらに楽しむことができますよ。

●見どころ1:とにかくアクロバットがすごい

この希望にあふれた歓喜の物語をアクロバットで表現しているのですが、その技すべてがとにかくすごくて終始息をのむものばかり! 本当はどれも最高ですが、今回は編集Yがとくに気になった3つの演目をご紹介します。

まずは「アクロ・ポール」。こちらは、サーカスの技法である「ロシアンバー」と「バンキン」を組み合わせた世界初のパフォーマンス! 貴族たちが、ポールの上でバランスを取りながら跳ねたり、頭上高く舞い上がったり…テンポよく魅惑のエアリアルバレエを繰り広げていきます。

このアクロ・ポールが最初の演目になるのですが、独創的な世界観とすごすぎる技に一気に“アレグリア”の世界に引き込まれます。次々と変わるシチュエーションからは目が離せず、無意識のうちに「すごい…」と声が漏れてしまうほど。

つづいては「ファイヤーナイフ・ダンス」です。ブロンクスの手から揺らめく炎が点火され、1つの光が3つになり、10になり…と情熱とエネルギーが広がって、魅力的な希望の光を再現しています。

このファイヤージャグリングアーティストが操る炎のナイフがとにかく燃えさかり、凄まじい迫力! 火を持って体の周りを動かすだけでもすごいのですが、炎に直で触っても顔色一つ変えず、むしろ時折り見せる笑顔には本当にびっくりです。アップテンポな曲に、見てるこちらのテンションもアップすること間違いなし。

最後はステージ上10mの高さにセットされた4つのブランコを使った「フライング・トラピス」。いわゆる、空中ブランコではあるのですが…ひざだけ固定された力強いキャッチャーの腕めがけて、驚くようなジャンプを披露するその技は、とにかくその高い技術力と美しさで圧巻のパフォーマンス。

また、変化の担い手であるブロンクスと王国とその住民の守護者であるエンジェルがひとつになることで、“明るい世界”が出現したことも表されています。アーティストたちのすがすがしい笑顔からはいろいろな想いを感じ取ることができます!

●見どころ2:伝説的なテーマソングはやっぱりすごかった!

そして、忘れてはいけないのが「音楽」です。CMなどでも「アレグリ〜ア〜」というフレーズとともに耳に残るテーマ曲「Alegria(アレグリア)」。この楽曲は、世界じゅうでも高く評価され、約50万枚を超えるセールスを記録! 

1995年にはサーカスエンタテインメントのサウンドトラックとしては異例ともいえる、グラミー賞へのノミネートも果たしました。伝説的なテーマ曲を『アレグリア-新たなる光-』では、壮大さはそのままに、現代的要素としてエレクトロニックサウンドやロックの要素を追加しているので、こちらにもぜひご注目を。

そして、シルク・ドゥ・ソレイユの特徴でもある「生演奏」も健在。5人のミュージシャンによる美しい演奏は、パフォーマンスに花を添えてくれ、ワクワク感やときに緊張感を与えてくれます。

シンガーの透き通りながらもダイナミックな歌声は終始鳥肌モノ。2人の異なったシンガーのハーモニーには、心に訴えかけてきてグッとくるものが…! 「ブラボー」と言いたい気持ちと、感極まって出そうな涙を必死に我慢。

●見どころ3:きらびやかな衣装とメイクにはこだわりがたくさん

また、『アレグリア』のコスチュームは、“希望”と“再生”が必要な国での大事なパーツです。そのため、細部にまでとことんこだわりがつまっています。

たとえば、「貴族」は、かつては麗しく立派だった洋服でしたが、時間とともに色褪せ今はボロボロに…。また、まがった鼻も過去の権力の象徴で、奇妙にゆがんだ顔からは進歩への恐怖と権力にしがみつく身勝手な欲望がうかがえるようになっているのだとか…!

キャラクターごとに細かいストーリーがあるので、ステージと併せてチェックしてみるのも◎。お気に入りのキャラクターを見つけるのもいいかもしれませんね。

●終わったあとに、またすぐに見たくなる!

このほかにも、『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』は、ステージや照明、小道具など見どころがたくさん! じつは今回ご紹介したのはごく一部にすぎず、全部を見ようとすると1回では少々難しさも…。

もちろん1回見るだけでも大満足ですが、スペシャルサポーターの小倉さんの「複数回見てほしい!」という言葉通り、公演期間(東京公演は6/25まで)の間に何回か見に行くこともおすすめです。

たとえば、1回目はあらすじなど簡単に読んでショーを見る、2回目はパンフレットなどで公演演目の意味を把握して観劇、さらに次は衣装を細かく見る…など、さまざまな楽しみ方ができます。

また、本公演は360度型の舞台のため、どこの席から見てもよく見えるのもうれしいポイントです! したがって、少し価格が安いA席でも問題なし。ちなみに平日は土日祝公演より1000円おトクに購入できますよ。

ワクワクドキドキがつまった、『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』をぜひお台場まで見に行ってみてはいかがでしょうか? 世界最高のエンターテインメント集団のパフォーマンスは、子どもも大人も大満足間違いなしです! ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?