家具は長く使うものだけに、掃除のしやすさや、劣化しにくいことも重要です。工学博士で、洗剤メーカーで商品開発にも関わっている日刊住まいライターは、ダイニングテーブルを購入する際、メラミン化粧板の天板のものを購入。2つの洗剤でふくだけで、2年たっても新品と変わらない状態を保てています。選んだ理由と、とてもラクな掃除法をレポートします。

新居に選んだダイニングテーブルはメラミン化粧板のもの

わが家は妻と未就学児の子ども2人(4歳、0歳)の4人家族。2年前にハウスメーカーで家を建てました。家づくりでは、「長く過ごす場所を広くすること」を念頭に、LDKの広さを最大限確保。ダイニングに置くテーブルは、天板がメラミン化粧板のものを購入しました。

子どもが小さいため、毎回、食後のテーブルの上は、食べこぼしや油などで汚れてしまいます。しかし、食事のたびに、サッとテーブルをふき掃除するだけ。2年使い続けた今もテーブルは新品同様の状態。とても満足しています。

そこで、筆者がメラミン化粧板のテーブルを選んだ理由と、日々の掃除方法を詳しく紹介します。

 

サイズは80×160cm。天板は白にして料理の見栄えをよく

わが家のダイニングテーブルのサイズは80×160cmです。決して大きなテーブルではありませんが、家族4人で問題なく使えています。ちなみに、このサイズにした理由は、家具をコンパクトにして、LDKを広くするためです。

ダイニングテーブルの色は白色で、LDKの床や壁の白色と合わせました。ライトからの反射を受けやすくなり、料理の見栄えがよくなるプラス効果もあります。

 

食後の掃除は住居用洗剤とアルコール製剤でササっと

ダイニングテーブルに天板がメラミン化粧板のものを採用した理由は、デザイン性よりも機能性を重視したからです。

わが家では食事のたびに、子どもたちが料理をこぼしたり、汁物をたらしたり。毎回テーブルが汚れていますが、簡単に掃除ができていますし、テーブルが傷んだり変色したりすることもありません。

 

テーブルのふき掃除に使っている洗剤は、住居用洗剤と食品添加物のアルコール製剤の2種類。食品添加物のアルコール製剤とは、食品に含んでもよい成分のみからなる安全性の高いアルコール製剤です。

 

まず住居用洗剤で汚れをふき取り、そのあとにアルコール製剤でふき上げています。

子どもは、テーブルによく食べ物を落とし、その落とした食べ物をそのまま食べることも。そのため、最後に安全性の高い食品添加物のアルコールでふき上げた状態にしています。

なお、食品添加物で洗浄と除菌のできる洗剤もあり、これだと1剤ですませることができます。ただ、実際に使ってみると、洗浄力がやや弱く、強く擦る必要があり逆に面倒でした。個人的には2剤での掃除の方がラクだったので、今の方法にしています。

 

メラミン化粧板は劣化も起こりにくく、長く使える

メラミン化粧板は、耐久性に優れ、洗剤やアルコールなどにも耐性があります。そのため、子どもが机にオモチャをぶつけても傷がつきにくく、洗剤(使ってよいもの)によるふき掃除をしても変色しません。

わが家も2年ほどメラミン化粧板のダイニングテーブルを使っていますが、目立った傷や変色は一切ありません。

これが木のテーブルだと、傷がつきやすく、アルコール製剤などで変色することがあります。現在のわが家の家族構成では、機能性に優れたメラミン化粧板のダイニングテーブルがとても使いやすいです。

ブリーチや次亜塩素酸水を使うときは要注意

上記のように多数のメリットがある一方で、気をつけなければならないこともあります。ブリーチや、次亜塩素酸などの塩素剤を含む除菌剤を使う場合です。ブリーチは、漂白剤として広く一般に使われています。また、次亜塩素酸を含む除菌剤(次亜塩素酸水など)も、コロナ禍になり注目され始めました。

メラミン化粧板は、ブリーチや次亜塩素酸と長時間接触していると変色するリスクがあります。具体的な事例として、「ブリーチや次亜塩素酸を机に吹きつけて、ふきんなどで机をふき上げる」を繰り返しているうちに次第と黄色くなることも。

これはふきんでふき上げても、少量のブリーチの成分や次亜塩素酸がテーブルに残ってしまうためです。最後に水ぶきをすれば変色を抑えられえますが、2度手間で面倒と感じるかもしれません。

洗剤の開発研究に携わっている立場からすると、メラミン化粧板の掃除で塩素剤を含む除菌剤を使うのはおすすめしません。