日本では6割の夫婦が陥ると言われるセックスレス。女の子と男の子、2人の子どもを授かりながらも「どうしてもセックスレスの夫と同じお墓に入るなんて耐えられなかったんです」と語る博美さん(仮名・44歳)を取材しました。妊活のために夫に頭を下げ、1回だけのセックスで無事に男の子が誕生したお話を前回しました。それでも夫は風俗などで処理を続けることをやめられず…。

私の人生史上最悪…!クリスマスの思い出

妊活のため、レスの夫に頭を下げて愛のない性行為。もうこれから一生、夫とレスだったとしても、かわいい子ども2人に恵まれ、私はこのままこの家で4人でうまくやっていけたらいいなと本気で思い始めていました。

●私が我慢して、家族みんなが幸せになれるならそれでいい

夫もだれかと本気で浮気をしているわけではないし、お金を払って割りきった処理をしているのならば、このまま私がスルーしていればすむ話。

夫も子どもたちも親族たちも、みんなが笑顔でいてくれるならそれでいい。生まれたばかりの下の子の育児に集中だ! そう思っていた年末のお話です。あれは、忘れもしない12月23日。

●全身に鳥肌。夫の車の中に…

2人目の子どもが生まれたあと、夫は家族みんながゆったり乗れるようにと大きなワンボックスカーを購入しました。でも大きいクルマをメインで乗っているのは夫だけ。燃費が悪いし運転しにくいので、私は普段、前から愛用していた小さな軽自動車に乗っていました。ただこのときはクリスマスのプレゼントや食材の買い出しがあり、荷物が多くなるからと大きい方のクルマを久しぶりに使うことに。

ショッピングセンターですべての買い物をすませてトランクをあけると、なんとそこにはいかがわしいポスターや雑誌、そしてダビングしたと思われるビデオテープがビッシリ!

家の中に隠すと私の機嫌を損なうと思ったのでしょう。夫は趣味で集めたエッチなアイテムを全部、自分のクルマの中にしまい込んでいたのです。全身に鳥肌が立つほどの衝撃でした。
仕方ないので買い物した荷物は後部座席に置きました。

●見たくないけど調べてしまった

気持ちが悪かったけれど、ここまでくると調べる手を止められず。ダッシュボードのなかからは風俗店のポイントカードが何枚も出てきたのです。丁寧に日付が入っているものまであり、仕事だといって娘の誕生日に出かけた日も風俗へ行っていたことが判明。怒りを通り越して、絶望的な気持ちになりました。

ほかには会社から臨時支給されたと思われるお金の袋も。きっと風俗であっという間に使ってしまったのでしょう。

ほかにもいかがわしいビデオ屋さんの売買履歴が書いてあるカードも出てきました。そのお店は、買った翌日に売ると高い値段で買い取ってくれるらしく、夫はこまめにダビングしてすぐに売るといったせこい作業を繰り返していたようです。

 

●聖なる夜に過呼吸で倒れた

それでも私はなにも見なかったことにしました。夫が隠しているのならば、私は知らなかったことにすればいいと思って、モヤモヤした気持ちを一人で抱えたまま迎えたクリスマスイブの夜。台所でお料理の準備をしていたときのことです。

本宅から義母が「博美さん宛なのに、こっちに届いちゃってたみたいんだけど…」と大きなバラの花束を抱えてやってきました。送り主は夫でした。

「本宅の住所で送ってしまうなんて、本当にうっかり者なんだから、あの子(=夫の事)。ははは〜」と笑っている義母。うっかり者の夫に対して、私はもう笑える余裕がなくなっていました。

それどころか、その花束を渡された瞬間、今までため込んでいたものが爆発するかのように過呼吸になってしまったのです。同時に起こった強いめまい。その場で倒れこむようにうずくまりながら、慌てる義母の声や娘の悲鳴が聞こえました。

 

●夫と別居へ。それでもおさまらない嫌悪感

ごちそうやプレゼントを用意したせっかくのクリスマスイブ。私は結局寝込んでしまいました。その結果、夫の素行が親族中に知られることとなり、夫には同じ敷地内にある本宅のあき部屋に住んでもらうことになりました。

ひどいめまいや頭痛の症状はお正月まで続きましたが、新年になって、夫がまた仕事へ行くようになると少し症状はよくなっていきました。
しかし、郵便物などを取りに、たまに私がいないときに夫が家に入ることがあったのですが、夫がこの空間にいたと思うだけで、またすぐに具合が悪くなってしまったりすることの繰り返しでした。

もうレス解消どころか、別居しても消えない夫への嫌悪感。幼い子どもを2人抱えて途方に暮れているなかで見つけた、私の新しい進路については、また次回お話したいと思います。