インスタグラムが2020年8月に米国で開始したリールは、ユーザーがショート形式の動画を簡単に作れる機能で、ライバルのTikTokに直接狙いを付けたものだ。中国資本の競合他社であるTikTokと比べて、リールはまだメインストリームに成長していない。米モダンリテールと対談した各ブランドは、まだリールの使用とテストの早期段階だが、インスタグラムのリールコンテンツによって、より広範なリーチと、強いエンゲージメントが得られたと語っている。たとえばあるブランドは、インスタグラムのリールで「保存(Save)」指標において優れた結果を得たと報告している。また別のブランドは、自社が今年インスタグラムに投稿するコンテンツの少なくとも50%がリールになると語っている。インスタグラムはライバルのTikTokの成功にならって収益化を求めているように見えるが、ウォールストリートジャーナル(Wall Street Journal)によって明らかにされた企業の内部データによれば、インスタグラムのユーザーがリールを見るために費やす時間は、TikTokユーザーが毎日そのコンテンツを見て費やす時間より大幅に少ない。それでも、各ブランドはインスタグラムのサービスにいくつかの利点を見いだしはじめている。
同氏は、ブランド側が、インスタグラムのようなプラットフォームが優先するどんなコンテンツ機能にも適用するよう迫られるのが、「2023年のデジタルマーケティングのやり方」だと語る。「変化を覚悟しないといけない。変化に適応できる機動性が必要だ。しかし、最終的にもっとも重要なのは、歴史的にも示されているように、ファンに愛されるような優れたコンテンツを出すことだ」と、同氏は付け加えている。各ブランドがリールで成功している一方、インスタグラムが今後、ユーザーに表示するコンテンツを決定するためのアルゴリズムを変更する可能性があることに、メルク氏は懸念を抱いている。これらのアルゴリズムが変更されると、アイバイダイレクトのようなブランドがオーガニックに多くのユーザーとリーチするために必要なことが制限される可能性があるためだ。メルク氏は、「我々は、自分たちが作り上げたコンテンツが有機的にフォロワーに表示されることを知りたいだけなのだ。それがみんなの願いだと思う」と話した。[原文:‘A huge part of what we do for 2023’: Some brands are making Reels a bigger part of their Instagram strategy] VIDHI CHOUDHARY(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)