「巨大パラボラアンテナのような屋上広場」が渋谷に誕生します。

渋谷のあらたな賑わいと交通結節点へ


渋谷二丁目西地区A街区の屋上広場（画像：内閣府）。

　東京都都市整備局は2023年1月13日（金）、渋谷二丁目西地区の市街地再開発について、再開発組合の設立を認可したと発表。いよいよ事業着手となり、2025年度の着工、2029年度の建物完成が予定されています。

　この再開発事業は、渋谷駅東側、宮益坂上交差点の渋谷駅寄りの2街区です。宮益坂と金王坂に挟まれた鋭角の区域が「A街区」、金王坂を挟んで南側の渋谷クロスタワー北隣が「B街区」となります。総工費は約1800億円で、詳細は以下のとおり。

【A街区】
　ビル高さは地下1階、地上5階（約44m）。目を引くのが斜度のついた広大な「屋上広場」で、青山通りを向いてスタジアムのスタンドのように階段状となっており、広い眺望が楽しめるといいます。

【B街区】
　ビル高さは地下4階、地上41階（約208m）。地下1階にバスターミナルが整備され、渋谷IC直結の強みを生かして各都市や空港へのアクセスを担います。バスターミナルは、青山通りに入口が設けられ、六本木通りへ出る構造。ビルの地上階は、ホテルと住宅が低層階で、中上層階はオフィスとなります。

　それぞれの街区は2階デッキでむすばれ、バスターミナルへもエスカレーター等で直結します。

　なお渋谷区が都市再生特別地区に指定している「渋谷二丁目西地区」では、B街区東側に隣接して六本木通りに面する「C街区」も計画されていますが、今回の事業化の範囲には含まれていません。