１月１０日は「１１０番の日」です。県内の商業施設などで警察官による正しい通報の呼びかけや一般の人を対象にした通報体験などが行われました。

宇都宮市の東武宇都宮百貨店では、警察官が訪れた人にチラシなどを配りながら正しい１１０番通報を呼びかけました。去年１０月から１１０番通報をしたときに、事故の現場映像や画像データをスマートフォンで警察に送ることができる「１１０番映像通報システム」が試行されていて、今年４月からは本格的な運用が予定されています。

１０日は会場で１１０番を適切に活用してもらうよう一般の人を対象にした模擬体験も行われました。通報を受ける県警察本部の通信指令課で視覚的な情報を受け取り、現場の警察官と共有することで迅速で的確な対応が期待されています。

県警察本部によりますと、２０２１年の１１０番通報件数は約１２万５０００件でした。通報内容のうち最も多いのは交通事故で約３万９０００件、次いで要望や相談が約１万５０００件、事件や事故の続報と各種の情報提供がそれぞれ１万２０００件余りでした。しかし、全体の約１５％に当たる１万９０００件は、いたずらや間違いなどだったということです。

警察では緊急性の無い要望や相談は「＃９１１０」を利用するよう呼びかけています。