何の変哲もないLINEのトーク履歴から、彼氏の浮気を見つける方法とは
東京では今日も、男女の間にあらゆるトラブルが発生している。なかには解決が難しい、不可解な事件も…。
そんな事件を鮮やかに解決してSNSを賑わせている、ある1人の男がいた―。
彼の名は光城タツヤ。職業は、探偵。
今日彼のもとにやってきたのは、婚約者の帰宅が遅いことを怪しんでいる女性だ。
あなたも、この事件の謎を一緒に考えてくれないだろうか…？
▶前回：彼と深夜にやり取りした、LINEのメッセージ。そこから女が浮気を見破ったワケ：未解決恋愛事件【Q】
実はこれ、普通のトーク履歴じゃないんです。あなたはこの画像の奇妙な点がわかりますか？（難易度★★★☆☆）
「詠美さん。とても言いにくいのですが…。剛史さんは詠美さんに嘘をついています。このLINEをよく見てください。何か奇妙な点に気づきませんか？」
そのときだった。電話の向こうから、剛史さんであろう男性の声で「ただいま」と声が聞こえたのは。
「…あっ、すみません。剛史が帰ってきたので、またかけ直してもいいですか？」
「申し訳ないですが、依頼人には僕の電話番号を教えないと決めていますので。
…最後に1つだけ、大切なことをお伝えします。このLINEを送ったとき、剛史さんは『外寒いな』と、あたかも外でタクシーを待っているような様子です。でも彼はこのとき、外にはいません」
「えっ？」
「このLINEに添付されている、予約完了メールの右上を見てください」
「えっ、充電中になってる。じゃあ、どこで…」
「詠美さん。もう一度、ご自身で考えてみてください。なぜあなたは、僕に相談をしてきたのでしょうか」
「それは…。剛史が浮気をしていないと信じているからです」
「いいことをお教えします。人は、本当に信じている相手には絶対に言わない言葉があります。それは『信じています』という言葉です。
本当に信じている人に対して、信じていますとは言わないのです。信じていますという言葉は『裏切らないよね？』の裏返しですから…」
出世のために婚約した男・剛史（33歳）
「剛史、今から帰るの…？」
深夜1時半。僕は、腕にまとわりついてくるサナをやんわりと拒絶した。
「ごめんサナ。この関係はもう終わりにしよう。実は俺、3ヶ月前に彼女へプロポーズしたんだ」
「嘘でしょ！？彼女のこと、全然愛してないって言ってたじゃない…！そんな政略結婚みたいなことしなくても」
「しょうがないんだよ。お偉いさんの娘と結婚することは、出世への第一歩なんだから。…わかるだろ？僕みたいなのは、こういう方法でしか成り上がれないんだ」
悲しそうな目で見つめてくるサナに気づかないフリをしながら、僕はスーツのジャケットを羽織った。
「一旦、今日で会うのは最後にしよう。深夜帰りが続けば、結婚前にバレるかもしれない」
「3年も一緒にいたのに…」
そう言って彼女が、僕の腕を掴んでくる。そんなサナの手を振り払い、ベッドサイドで充電していたスマホに手を伸ばした。
見ると、詠美からLINEが届いている。
僕は彼女を心配させないように、来週の飛行機チケットを添付してメッセージを送信したのだった。
▶前回：彼と深夜にやり取りした、LINEのメッセージ。そこから女が浮気を見破ったワケ：未解決恋愛事件【Q】
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「バスルームに〇〇があって…」女が、彼の部屋で見つけてしまったあるモノとは
