冬の寒さが本格化する中、日光市では全国的に人気が高まっている天然氷の切り出しが始まりました。

日光市山久保にあるおよそ１千平方メートルの天然氷をつくる池です。９日午前６時の気温が氷点下３度という寒さの中蔵元「松月氷室」の今シーズン最初の切り出し作業が始まりました。１２月２６日から凍らせ始めた池の水は、年末年始の寒さで厚さが１２センチから１５センチほどに育ち、今年は透明度も高く質の良い氷ができたということです。

　

午前６時半ごろから始まった切り出し作業は電動ののこぎりで氷を切り分けると、１枚ずつ釣り上げて、竹でできたレールを使って貯蔵庫へ運び込みました。松月氷室によりますと自然の寒さだけで凍らせた氷は、密度が高くて硬いため、かき氷にしたときに薄く削ることができふんわりとするのが特徴だということです。

この池からおよそ２千５００枚を切り出した後もう一度、氷を張らせ、２月中旬からおよそ４千枚が全国に出荷されます。