「２０２２栃木この１年」。今回は栃木の今年最大のイベント障害者スポーツ大会です。

全国障害者スポーツ大会、いちご一会とちぎ大会は１０月２９日から３日間、熱戦が展開されました。大会で大活躍した１人のアスリートにスポットを当てて特集の最終回をお届けします。

国内最大規模の障がい者スポーツの祭典、いちご一会とちぎ大会。災害や新型コロナの影響で４年ぶりの開催となり選手だけで全国から３３００人が参加しました。

連日、ボランティアの皆さんが選手や観客をおもてなし。

ベテランも若手も力の限り戦い栃木は過去最多の金６２、銀４０、銅３９のメダルを獲得しました。

注目を集めた選手のひとりが大島茄巳琉選手。

去年アジアユースパラリンピック１００ｍ背泳ぎで優勝。

期待の高まった地元での障スポ、５０ｍ背泳ぎとバタフライで大会新記録をたたき出しました。

【競技後のインタビューで語っていたこと…】

大島茄巳琉選手：「もっと障がい者スポーツに目を」

取材中、何度も口にしていました。

「誰もが輝く社会の実現」。

大会の最も大きなテーマをアスリートの立場で表現していました。

大島選手に改めて大会を振り返っていただきました。

大島茄巳琉選手：「障スポは地元ならではの応援ホームプールで温かいレース。緊張は特にすごかった」

自己ベストに１００分の１秒及ばず、とても悔しがっていた大島選手。

１９歳、今年大学に進学し、自身にとってとても大切な１年になりました。

大島茄巳琉選手：「一人暮らし始めて大変だが、物事を考えられるようになった。競技もウエイトを取り入れたりした。」

彼には目標があります。ことしの開催が延期されたアジアパラリンピックが来年１０月に行われるのです。

大島茄巳琉選手：「来年の３月に予選がある。自己ベストを出すつもりでいる。」

栃木から世界に向かって。大島選手は挑戦を続けます。