栃木県内の高校生が自分たちで作ったロボットで競う「ロボットアメリカンフットボール大会」が２７日、宇都宮市で行われました。縦７メートル、横３メートルのコートで１チーム５台ずつのロボットがぶつかり合い、楕円形のボールを奪ってゴールまで運びます。

白熱した戦いが繰り広げられるこの大会は、県高等学校教育研究会工業部会が全国大会の県予選として毎年行ってきました。しかし、新型コロナウイルスの影響で全国大会が２０１９年を最後に３年間行われないまま去年、廃止が決定したことからコロナ禍でも開催してきた県大会も今年が最後となりました。

今回は宇都宮工業、真岡工業、今市工業、那須清峰、足利工業、栃木工業の６校から９チームが出場。三つのリーグで予選を行い、それぞれの最上位チームが決勝リーグに進みます。試合時間は８分。生徒たちは調整を重ねてきたロボットをラジコンで操作し、熱戦を繰り広げました。

決勝リーグに進んだのは、連覇を狙う宇都宮工業のＵＫ電研とおととし優勝の那須清峰電研、去年３位だった宇都宮工業のＵＫ機械研です。

決勝リーグ初戦、ＵＫ機械研が去年の王者・ＵＫ電研を接戦の末、３対２で破ります。勢いに乗ったＵＫ機械研ですが、２試合目は那須清峰電研が４対１で勝利しました。

そして最後は去年とおととしの王者同士の対決です。

那須清峰電研は開始３分までに３連続得点、ＵＫ電研を寄せ付けません。反撃に出たいＵＫ電研が４分に１点返しますが、すぐに那須清峰電研が再び３連続得点。流れを変えることができません。そのまま６対１で試合は終了。２勝０敗で那須清峰電研が最後の大会で王者に返り咲きました。