全国の新型コロナの新規感染者数が２１日、８月２５日以来２０万人を超えるなど感染者の増加が続く中、栃木県医師会は２２日に会見を開き、年末年始に安定した医療を提供できるよう県民に自主検査などへの協力を呼びかけました。

会見で県医師会は、年末年始の期間中、加盟する医療機関に呼び掛けてのべ３２６の施設で新型コロナの検査や診療に対応することを明らかにしました。

しかし、この時期は医療機関の休診や救急搬送の増加などによってもともと病床が少なくなる傾向があることに加え、今年はインフルエンザ流行の兆しが強まっていることから、今後も感染者の増加が続けば、十分な医療を提供できなくなる恐れがあると警鐘を鳴らしました。

そのため県民に対し、適正な受診をしてもらうことが大切だとして、事前の自主検査キットの用意やワクチンの接種を呼びかけました。自身で陽性を確認してもらい、健康フォローアップセンターへの自主登録を促すことで、コロナ以外の一般医療への負担を軽減する狙いです。

一方、過度な受診控えで健康を害することがないよう、受診を迷った場合は、受診・ワクチン相談センターへためらわずに連絡するよう呼びかけています。